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「なぜウサギに小麦製品はダメなの?小麦製品を与えるとどうなるの?」
結論から言うと小麦に含まれるグルテン特有の粘り毛が「うっ滞」を誘発するため、グルテンフリーが良いと言われていますが、まだ具体的な文献などはありません。
「原因の1つではないか」と考えられている段階です。
まい
デンプンの多い小麦製品の過剰摂取はウサギの胃腸に負担をかけて、うっ滞のリスクを上げるからです。
私自身も可能な限り、小麦製品は避けています。
まい
- 小麦製品がウサギに与える影響とは?
- グルテンフリーペレットでも安心できない理由とは?
- オススメのグルテンフリーペレットは?
目次
なぜうさぎのペレットやおやつはグルテンフリーが良いの?
デンプンを多く含む小麦製品の摂取は消化管の動きを悪くして、うっ滞を誘発する恐れがある。
野生ウサギの主食は「植物(草)」などです。小麦製品は食べません。
超ヘルシーな野生ウサギの食生活を考えればわかる話ですが、デンプンの多い小麦製品はウサギの消化管に大きな負担をかけます。
消化管の動きが悪くなって、ウサギの死因で多い「うっ滞」を誘発する恐れがあるため、小麦製品はウサギに与えない方がいいと言われているのです(参考書籍:よくわかるウサギの食事と栄養P130)
まい
うさぎへグルテン(小麦製品)を与える危険性とデメリットとは?
グルテンはうさぎの病気で多い胃腸うっ滞の原因になる
- グルテン摂取で胃腸の動きが悪くなりお腹にガスが溜まる(うっ滞)
- うっ滞+毛球などによる閉塞があれば外科手術が必要になる
デンプンを多く含む小麦の摂取は消化器官の動きを悪くして、腸内でガスの異常発酵を起こすリスクを高めます。
ガスの異常発酵でパンパンになったウサギのお腹は、本来なら流れて排出すべきものが溜まってしまうので、外科手術で取り出さないといけないほどの「大きな塊」ができる時も…
まい
ウサギの胃は他の動物と比べ入り口と出口が狭い上に、嘔吐ができません。
お腹の中で一定以上大きな塊ができてしまうと、詰まってしまいやすいです。
※わかりやすい胃腸うっ滞の症例写真が「エキゾチックアニマル情報室」にあったので、グロ画像に耐性がある方は見てみてください。
まい
グルテンの粘り気がうっ滞を誘発するとも言われている
グルテンの粘り気がうっ滞のリスクを高めるとも言われていている。
グルテンに水を加えるとネバネバします。
このグルテン特有のネバネバが、
「ウサギの胃の内容物と絡んで、塊を形成=うっ滞を誘発しているのでは?」
という説もあります。
まい
まい
なぜうさぎ用ペレットやおやつにグルテン(小麦)を配合するの?
「グルテンはうっ滞原因になるかもしれないのに、なぜペレットに配合するの!?」
と思いますよね。
理由は簡単で主原料である牧草などだけでは、うまく固形にならないからです。
必要ない材料だけど「つなぎ」として必要だから、仕方なく配合しているんでしょうね
まい
うさぎのペレットやおやつは絶対にグルテンフリーじゃないとだめ?
オヤツに関しては「グルテンフリー」を選んだ方が良いです。
オヤツはあくまで食の楽しみですし、極端な話与えなくても問題ありません。
ウサギにとって絶対に必要ではないのに、わざわざ与えない方がいいとされる小麦製品配合のオヤツを選ぶ必要はないからです。
私自身もグルテン配合のオヤツは一切与えていません。
ただしペレットに関しては現状「あまり神経質になる必要はない」と私は結論づけました。
- 小麦摂取で即うっ滞を発症するわけではない
- 小麦配合ペレットを食べているウサギが圧倒的に多い
まい
うさぎグルテン(小麦)摂取ですぐに胃腸うっ滞を発症するわけではない
ウサギ用ペレットの多くは「小麦(グルテン)」が配合されています。
大多数のウサギは小麦配合ペレットを食べているのですが、ペレット摂取でうっ滞を起こすウサギって見ないですよね。
まい
そもそもうっ滞を起こすぐらい小麦がウサギに悪影響であれば、小麦配合ペレットは売られないし、とっくに大騒ぎになっていますよね。
しかもグルテンがウサギの消化管運動に、「どのぐらい影響するのか」具体的な文献はまだないそうです。
販売元はこのグルテンの粘り気が毛球や食滞の要因になると考察し、ペレットの組成から取除いたようです。ウサギ消化管運動に対するグルテンの作用に言及した文献等は、今のところありませんので販売元独自の理論といえます。
引用元:さかい動物病院院長ブログ
ちなみに我が家の1代目ウサギ(享年11歳)は6年間ぐらい、グルテンの入ったペレットを食べていましたが、1度もうっ滞になりませんでした。
まい
ペレットに配合されている程度の小麦(グルテン)なら神経質になる必要はない
小麦(グルテン)を過剰摂取するとウサギの消化器官に負担をかけ、腸内でガスの異常発酵しうっ滞を引き起こすリスクを高めます。
「過剰摂取」は確実にアウトなのですが、つなぎとして配合されている程度のグルテンであれば、そんなに心配する必要はありません(参考:よくわかるウサギの食事と栄養P130)
つなぎ程度の量ならウサギの健康に悪影響を及ぼすほどの量ではないからです。
まい
まい
アレス動物医療センターさんの記事「グルテンフリーってどうよ」
うさぎ用グルテンフリーペレットやおやつなら安心とは限らない
注意点としてお伝えしたいのですが「グルテンフリー」と記載されているペレットやオヤツは100%安全とは言い切れません。
とくに「ドライフルーツ」には注意して欲しいです。
私がグルテンフリーでも安心できないと感じている理由を2つお伝えしますね。
- 小麦代わりに配合されるでんぷんもウサギに悪影響
- グルテンフリーでも糖分やでんぷん質の過剰摂取は危険
①グルテン(小麦)代わりに配合されるデンプンもうさぎに悪影響
デンプンを多く含む食品もウサギの消化器官に負担をかけ、うっ滞の原因になる。小麦の代わりに配合される「タピオカ澱粉」や「ポテトパルプ」に注意した方がいい。
タピオカ澱粉やポテトパルプとは簡単に言うと「デンプン」です。
小麦の代わりにつなぎとして配合されますが、実はデンプンもウサギの消化器官に負担をかける食材の1つ。
私個人の意見ですが、
「胃腸うっ滞予防するためのグルテンフリーなのに、なぜデンプンを配合…?」
と疑問に思っています。
まい
つなぎとしてタピオカ澱粉粕やポテトパルプなどが使われているグルテンフリーフードもあります。「でん粉」と呼ばれるでんぷんはグルテン以上のねばりが出ます
引用元:うさぎ専門店「pet’s-club」
②グルテンフリーでも糖分やデンプンの過剰摂取はうさぎの健康を害する
グルテンフリーの自然素材でも「糖分やデンプン」が多いオヤツはオススメしない。とくにドライフルーツやミックスベジタブルには注意する。
「糖分やでんぷん」が多いオヤツは、粗食を基本とするウサギのお腹へ大きな負担をかけます。
肥満の原因になるだけではなく、うっ滞の原因にもなるのです。
- ドライフルーツを与えるならごく少量(または与えない)
- デンプンを多く含む野菜類を与えない(例:カボチャやサツマイモなど)
あくまで私の育兎経験からの話ですが、毎日のように糖分やデンプンの多いオヤツを食べているウサギは、うっ滞を起こしやすいです。
うさぎは、せんい質を盲腸の腸内細菌で発酵して生きている動物です。
引用元:ゆず動物病院
そのため、でんぷんが多くせんいの少ない食事を与えると、発酵が異常に起こり、
盲腸の中で病原微生物が増加してしまい、最悪の場合は腸毒素血症で急死してしまいます。
《結論》グルテンフリーなら何でもいいわけではない!原材料もしっかりチェックしよう
- 小麦配合のオヤツはトコトン避けた方がいい
- ペレットに配合されている程度の小麦なら過度な心配は不要
- 小麦代替品に多い「でんぷん」もウサギの消化器官に負担をかける
- グルテンフリーでも「糖分・でんぷん・炭水化物」が多いオヤツは悪影響
グルテンフリー製品=安心ではありません。
せっかくグルテンフリー製品を選んでも、代替品として「デンプン」が使われていたりするので、しっかりと原材料までチェックしましょう。
あと声を大にしていいたいのですが、うっ滞の原因は「小麦製品」だけではありません。
- ストレス
- 運動不足
- 異物の誤飲
- ブラッシング不足
- 果物オヤツの与えすぎ
- 寒暖差や季節の変わり目
3匹のウサギを育てた経験から言いますが「小麦配合ペレット」よりも、上記に該当するウサギの方が短期的に見て、うっ滞を起こすリスクがものすっっごく高いです。
まい
私がウサギへ与えているペレット(変更あれば追記します)
我が家のメインペレットは「うさぎのきわみ」です。
- グルテンだけではなく、でん粉類(ポテト・タピオカなど)、穀類(小麦粉・トウモロコシ・えん麦)も不使用!
- 嗜好性も高くウサギ達がガツガツ食べる
11歳まで長生きした1代目ウサギの時から愛用しています。
ある日突然ペレットに飽きるウサギがいます。
私は1代目ウサギがある日突然ペレットに飽きて「これ、いらん」された時めちゃくちゃ困りました…
突如ペレットに飽きるウサギは意外と多いので、私は「うさぎのきわみ」を中心に、他ペレット2種類も日替わりで混ぜて与えています。