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「ウサギが寝る時の姿勢や睡眠時間は?病気の時とリラックス時の寝方の違いって?」
結論から言うとウサギは薄明薄暮性で睡眠時間は平均8時間です。
目を閉じて横になって寝る時もあれば、目を開けたまま座って寝る時もあったりと人間とは異なる寝方をします。
- 箱座り
- 手足を伸ばして寝る
- 急に倒れて寝る
- 完全に横になって寝る
※寝ているかの判断は目・耳・鼻・姿勢を要チェック!
※寝ている時に気になる仕草をする時もある(寝ピク、歯ぎしりなど)
ウサギが病気なのか、リラックスしているのかも寝ている時の仕草や姿勢でわかります。
たとえば具合が悪いとケージで丸まって動かなくなります(様子を動画で紹介しますね)
まい
まい
目次
ウサギの寝方とは?
ウサギの寝方は人間とは大きく異なります。
人間は目を閉じて横になり、連続して6~8時間ぐらい寝ますよね。
一方でウサギは目を開けたまま寝ることが多く、浅い睡眠を繰り返すのでそもそも寝ているのかどうかがわかりにくいです。
- どんな姿勢で寝るの?
- 寝る時の目はどうなっている?
- 寝る時の耳はどうなっている?
- 寝る時の鼻はどうなっている?
- 睡眠時間はどれくらい?
- 寝る時間帯はいつ?
ウサギの寝方について順番に説明していきますね。
うさぎが寝る時の姿勢や体勢は?
ウサギが寝る時の姿勢は主に5パターンです。
- 箱座り(座ったまま寝る)
- 体を伸ばして寝る
- 足を伸ばして寝る(ゴロ寝)
- 急に倒れる(バタン寝)
- 完全に横になって寝る
よく見かけるのは箱座りと伸びた状態とゴロ寝で、バタン寝や横寝はわりとレアな寝方です。
1.箱座り(香箱座り)
ウサギの寝方で多いのが前足を胸の下に収納し、座った姿勢です(通称:箱座り)
- 多少警戒しつつ寝ている
- ウトウトしている(気持ち良い)
- 寒いから体温を逃さないように寝ている
- 普通にリラックスして寝ている
個人的には収納された前足がどうなっているのかが気になります…
まい
2.体を伸ばして寝る
体を伸ばした状態も、ウサギが寝る時の姿勢で多いです。
箱座りの状態から上半身だけを伸ばした姿勢…人間だと体が痛くなるような寝方ですよね。
でもウサギの場合はかなりリラックスしている寝方なんですよ。
まい
3.手足を投げ出して寝る(ゴロ寝)
ウサギが超リラックスしている時の寝方で1番よく見かけるのがゴロ寝です。
見ての通り非常に無防備な状態なので、安心できる環境下&超リラックスしていないとゴロ寝はしません。
「飼い主が安心できる存在だから、安心してゴロ寝ができる」とも言えますね。
まい
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4.急に倒れる(バタン寝・コテン寝)
箱座りと比べると少しレアな寝方がバタン寝です。
何の前触れもなく突然バタン!ゴロン!と倒れて寝始めます。
「えっ…大丈夫!?」と心配になりますが、ウサギからすると「良い気持ちだから寝ちゃおっと」ぐらいの感覚です。
何も心配いりませんよ。
まい
5.完全に横になって寝る
ウサギの寝方で1番レアなのが完全に横になって寝る姿勢です。
究極にリラックスした時にウサギは横になって寝ます。リラックスの最上級です。
ウサギの性格によっては横になって寝ない子もいます。
ただの性格差なのでリラックスしていないとか、十分な睡眠を取れていないとかの心配は不要ですよ。
うさぎが寝る時の目はどうなっている?
人間は目を閉じて寝ますが、ウサギの場合は目を開けたままでも寝られます。
むしろ目を開けたまま寝る時の方が多いので、寝ているのかどうかの区別がつきにくいです。
- 目を閉じて寝る(意外と少ない)
- 目を開けて寝る(多い)
- 半目で寝る(1番多い)
起きている時と、寝ている時の目の違いを写真と動画で確認していきましょう!
目を閉じて寝る時
ウサギが目を閉じている時はスゴくリラックスして寝ています。爆睡中です。
安心しきっている証拠ですが、実はウサギって目を閉じて寝るよりも、開けたまま寝る時の方が多いんですよ。
「うちの子、あまり目を閉じて寝ないから睡眠が足りているから心配…」と不安な飼い主さんもいるかもしれませんが、普通なので安心してくださいね。
まい
目を開けて寝る時
ウサギは目を開けたまま寝られるので、起きているようで実は寝ていることが多いです。
ウサギが寝ているかどうかは下記3点をチェックしてください。
- 目の前に飼い主がいても目で追わない
- 一点をジーッと見つめている
- なんとなく目がうつろ
起きているように見えますが寝ているので、近くで何か音がすると「ビクンッ」とします。
近くを通った時に起こしてしまうと罪悪感に襲われるので注意してくださいね。
目を細めて寝る時(半目)
ウサギが寝ている時の目で1番多いのが、目を細めた状態です(半目)
野生下のウサギは捕食される側なので敵に襲われないように、スグに逃げられるように目を開けたまま寝ます。
飼育下のウサギにも本能として残っているので、目を開けたまま寝られるのです。
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うさぎが寝る時の耳はどうなっている?
ウサギが寝ている時の耳は後ろにパタンと倒れています。
逆に耳が立っている時は起きていたり、ウトウトしつつ警戒したりしている時です。
ウサギはリラックスしていると耳が後ろに倒れます。
寝ている時=リラックスしている時でもあるので耳が倒れるのです。
うさぎが寝る時の鼻や呼吸は?
ウサギが寝ている時の鼻は動きが少ないです。
ついでにお腹もチェックしてください。寝ていると呼吸がゆっくりになるので、お腹もゆっくり上下します。
ものスゴく深い眠りの時です。
起きている時は鼻が常にヒクヒク動いています。
「寝ているのか?起きているのか」と迷った時は鼻の動きをチェックしてくださいね。
うさぎの睡眠時間はどれくらい?
ウサギの睡眠時間は平均8時間程度です。
人間と同じくらい寝ているわけですが、人間のようにまとめては寝ません。寝て起きて、寝て起きて…と浅い睡眠を何度も繰り返して合計8時間寝ます。
まい
外敵をスグに察知できるように、ウサギは浅い睡眠しかとらないのです。
飼育下のウサギに外敵はいませんが、本能として残っているのでまとめては寝ないと考えてくださいね。
まい
寝る時間が増えたのはなぜ?
ウサギの寝る時間が増える原因はズバリ老化です。
今までの飼育経験からの話ですが生後6ヶ月前後の時と比べ、2歳前後になると「寝る時間が増えたな」と感じるようになります(※個体差あり)
- 生後6ヶ月前後…活発さのピーク
- 1歳半~2歳…落ち着きが出てくる
- 6歳以降…寝る時間が増えたと強く感じる
若い時(とくに1歳未満)は活発ですが年齢を重ねるとゴロゴロする時間が増えるので、寝る時間が増えたと感じやすくなるのです。
※シニア期(7歳あたり)に入ると実際に睡眠時間が増える個体が多くなります。
うさぎが寝る時間帯はいつ?
ウサギが寝る時間帯は一般的に午前10時~17時頃と、深夜から朝にかけてです(参考元:うさぎ専門店 mon Lapin)
- 活発な時間帯…午前中と夕方~夜
- 浅い眠りの時間帯…夜~深夜
- 熟睡する時間帯は12時~16時
ウサギは夜行性と言われることが多いですが、実際は薄明薄暮性です(※明け方と夕方に活動が活発になる生き物を指す)
明け方と夕方がとくに活発で、あとの時間は浅い眠りを繰り返して睡眠時間を確保します。
まい
うさぎが寝る時の気になる仕草の意味とは?
ウサギって寝ている時に気になる仕草をしますよね。「病気!?」と心配するような仕草をする時も…
- ビクッとなる
- ピクピクする(痙攣)
- 歯ぎしり
- 口をモグモグ
- 寝てばかりいる
- 鳴く(プープー、ブーブー)
- 揺れる
- ウンチする(寝グソ)
- 寝そべらない(バタン寝しない)
寝ている時の気になる仕草について、「どんな意味があるのか?大丈夫なのか?」を詳しく紹介しますね。
寝てる時にビクッとなる(寝ピク)
ウサギが寝ている時にビクッとなるのは、熟睡中によくある仕草の1つです。
人間も夢を見ていると突然体がビクッとなって起きる時がありますよね。きっとウサギも同じなのだと私は推測しています。
初めて見た時は「痙攣!?てんかん!?」とビックリしますが、野生を完全に忘れ熟睡しているだけです。
基本的には心配不要ですよ。
寝る時にピクピクする(痙攣)
ウサギが寝ている時に体がピクピクするのは、必ずしも痙攣(けいれん)や癲癇(てんかん)を起こしているとは限りません。
ピクピクなるのが寝る時だけであれば上手く横になれなくて、ウサギの体が反射的に反応しているだけのケースがほとんどです。
今回の場合には、この体を横たえる時に、全身がピクッピクッと痙攣しているかのように見えるということです。この体勢に入るという時に見られているならば、自分の体重がその体勢を見せる時に作用しているなどのことが、推測できることだと思います。もちろん体の大きさなどにもよるのかもしれませんが、うまく横になれない、スムーズに横になる体勢が取れなかったなどのことで、思わす体が反応していると解釈できるのではないでしょうか。
引用元:うさぎのしっぽ
100%絶対に痙攣や癲癇ではない保証はないので、「なんか変だな」と思うなら獣医さんに診てもらった方が安心です。
ピクピクしている時に動画を撮っておいて、獣医さんに見せながら相談すると、より適切なアドバイスがもらえるのでオススメですよ。
寝ながらカチカチ(歯ぎしり)
うさぎが寝ている時に歯ぎしりする場合は少し注意してください。
ウサギは気持ち良い時だけではなく、痛みがある時も歯ぎしりするからです。
- 表情はリラックスしているか?
- ウンチや尿に異常はないか?
- 飼い主への反応はあるか?
- 食欲はあるのか?
ジッとうずくまり何かに耐える様子があるなど、異常を感じるようであれば病院を受診しましょう。
寝ながらもぐもぐ(口モゴモゴ)
ウサギが寝ながら口をモグモグするのはよくある仕草の1つです。
何か楽しい・美味しい夢を見ているのかもしれませんね(※ウサギも人間と同様に夢を見る説がある)
ただし!しきりに口をモゴモゴしていたり、牧草を食べる量が減っていたりしたら注意が必要です。歯の異常が疑われます。
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ずっと寝てばかりいる
ウサギがずっと寝てばかりいるのは3つの可能性があります。
- 単純にゴロゴロしているだけ
- 老化で睡眠時間が増えた
- 体調不良で寝ている
体調不良の場合は睡眠時間の他に、食欲・排便・排尿・飼い主への反応にも変化が生じます。
とくにケージの中でジッとうずくまるように寝ていたり、急に寝ている時間が増えたりした場合は危険信号と考えてくださいね。
まい
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寝てる時にぷうぷう、ぶーぶー鳴く(寝言、いびき)
ウサギが寝ている時にプープー、ブーブー鳴く理由は3つ考えられます。
- ただの寝息
- 肥満でいびきが出る
- 鼻に何らかの異常がある(鼻水など)
体質的に寝息が出やすいウサギもいますが、肥満と鼻トラブルには注意が必要です。
ウサギの背中を触って背骨が確認できないほどポッチャリしていたり、鼻水が出ていたりするようであれば病院を受診してくださいね。
まい
寝る時に揺れる
ウサギが寝る時に揺れる理由は3つ考えられます。
- ウトウトしている(理由として1番多い)
- 呼吸が早くなっている(例:暑いなど)
- 斜頸(頭が揺れる、倒れる、ローリングする症状の総称)
斜頸はウトウトしている時とは明らかに異なる不自然な揺れ方をします。
頭が赤べこのように上下する、不自然に頭が横に傾く、うまく立てなくなるのが代表的な症状です。
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寝ながらうんちする(寝グソ)
割合としてはかなり少数ですが、寝ながらウンチするウサギはいます。
飼い主との暮らしに安心しきって色々とゆるんでしまうのか、縄張り主張のためなのか…ウサギに直接聞かないと真実はわかりませんが、健康上の心配は一切ありません。
まい
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寝そべらない(バタン寝やコテン寝しない)
ウサギがバタン寝やコテン寝をしない理由は2つあります。
性格的にバタン寝しないウサギもいます。神経質な子に多い傾向がありますが、懐いている子でもバタン寝しない子はしません。
ただの性格差なので飼い主を信頼していないとか、安心できないとかってわけではないです。気にしなくてOK!
寒いとバタン寝しなくなる(または頻度が減る)ウサギが多くなります。
バタン寝すると体の熱を逃しやすくなるので、箱座りして体の熱を逃さないようにするためです。
お迎えして日が浅いウサギは緊張のせいか、バタン寝しない子が多いです。
もしお迎してから日が浅いのであれば、もう少し様子見してくださいね。
うさぎが病気の時とリラックスしている時の寝方の違いとは?
ウサギが寝ていると「もしかして…病気!?」と心配になる時がありますよね。
1度経験するとわかりますが病気の時とリラックスしている時とでは目・耳・鼻・姿勢が大きく異なります。
- 具合悪い時の目
- 具合悪い時の耳
- 具合悪い時の鼻と呼吸
- 具合悪い時の姿勢(体勢)
- その他チェックポイント
病気かな?と心配な時にチェックすべきポイントを5つ紹介します。
1つのポイントだけでは体調不良を断定できないので各項目をチェックし、総合的な情報で判断してくださいね。
具合悪くて寝てる時の目
具合が悪くて寝ている時のウサギの目は、簡単に言うとリラックスしていません。
目を細める時もありますが、目がカッと見開いていることが多いです。
あいまいな表現になってしまいますが、体調不良時は「何かに耐えているような目つき」をします。
具合悪くて寝てる時の耳
具合が悪くて寝ている時のウサギの耳は立っている時が多いです。
耳が立っている=体調不良ではありませんが、体調不良が疑われる時はチェックすべき項目の1つですよ。
具合悪くて寝てる時の鼻や呼吸
ウサギはリラックスしている時は呼吸が穏やかで、体調不良だと呼吸が速くなります。
呼吸が速くなる原因の代表的は暑さ(熱中症)です。
呼吸が速くなると頭が揺れて見えたりもします。
寝ている(ゴロ寝)にも関わらず、呼吸が速いのは異常と判断してくださいね。
具合悪くて寝てる時の姿勢や体勢
ウサギが具合悪い時の寝方パターンは主に6つあります。とくに多いのが「ジッとして動かない」です。
- 起きたり、寝たり落ち着きがない
- 倒れた後に必死で起き上がろうとする
- 倒れた後にローリング(グルグル回る)する
- 丸まってジッと動かない
- 丸まったままケージから出ようとしない
- 痙攣が断続的に続く(寝ている時以外も)
文字だけだとわかりにくいので、実際に動画を見て行きましょう。
まずは体調不良で隠れ家に籠もり、丸まってジッと動かなくなった時の動画です。
コチラは痙攣を起こしているウサギさんです。断続的にピクピクした状態が続いたり、不自然なビクつきがあったりする時は受診を検討しましょう(てんかん、心臓発作などの心配があるため)
その他体調不良のサイン
ウサギが何らかの体調不良を起こしていると、食欲や糞に何らかの変化が生じるケースが多いです。
寝ている時の様子がおかしいと思ったら、下記も必ずチェックしましょう!
- 食欲が落ちている
- 何も食べない
- 糞の量が少ない
- 糞の形が悪い(小さい、いびつなど)
- 飼い主への反応が悪い
- ケージから出ようとしない
- 安心する場所にいたがる
- 動こうとしない
- 触られるのを嫌がる
「ウサギの寝方が変な気がするけど…イマイチよくわからない」と迷ったら、ウサギの前にペレットかオヤツを差出してみてください。
体調不良を起こしていると食べない・反応が悪い・途中で食べるのをやめるのどれかをします。1つの目安にしてくださいね。
まい
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