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「ウサギのペレット量は1日何g?与える時間帯や回数のオススメは?」「ウサギにペレットをあげすぎるとどうなる?」
結論から言うとウサギに与えるペレット量は月齢によって変わります。
ペレットの基本的な与え方は以下の通りです。
- 成長期の子ウサギに関しては多め量~食べ放題でペレットを与える。
- 大人ウサギは体重の1.5~3%量のペレットを、朝晩2回に分けて与える。
またペレット量も大事ですが、月齢に合わせて「ペレットの種類(子ウサギ用やシニア用などがある)」を変えてあげることも忘れないでくださいね。
<<子ウサギ・大人・シニア…ペレットの種類と違いとは?
<<月齢別ペレットの適正量・計算方法とは?
<<ペレットを与える時間帯・回数のオススメは?
ペレットはウサギの主食ではありますが、立ち位置的には「牧草だけでは不足する栄養の補助」です。
あげすぎると逆にウサギの健康を害するので、適量を与える必要があります。
まい
まい
目次
うさぎ用ペレットの正しい与え方について
ウサギにペレットを与える時って色んな疑問や不安がありますよね。
- 袋に記載されている量を与えるべきか?
- 量が多すぎ(または少なすぎ)ではないか?
- 年齢によってペレットの種類や量を変えた方がいいのか?…etc.
そこで!!ペレットの与え方について、一から徹底解説します↓↓
- ペレットを与える目的(役割)とは?
- ペレットの種類と違いとは?
- ペレットの適正量と計算方法は?
- ペレットを与える時間帯や回数のオススメは?
- ペレットをあげすぎるとどうなる?
教科書通りの内容だけではなく、子ウサギ~シニアウサギまで育てた実体験も交えながらお話します。
「その量にしたらどうだったのか?大丈夫だったのか?」など、リアルな体験談もしっかりとお伝えするので、よかったら一通り目を通してくださいね。
まい
①うさぎにペレットを与える目的(役割)は?
ウサギに与える固形の配合飼料を一般的にペレット(またはラビットフード)と呼びます。
ペレットの大きな役割は、主食である牧草だけでは不足する栄養を補給することです。
ウサギの餌と言えばペレットですが、実は「メインのご飯」というより、「補助」としての役割が強いんですよ。
まい
一般的にウサギ用ペレットは牧草や穀類を粉砕し、必要な栄養素(ビタミンやミネラルなど)が配合されています。
ひと昔前は粗悪なペレットが多かったですが、近年はウサギの健康を考え、長生きできるように研究開発されたペレットが多く市販されるようになりました。
なので「ペレットは牧草の補助」と言いましたが、栄養面の重要度で言うと、ペレットも牧草も同じぐらい大事だと考えてくださいね。
まい
②うさぎに与えるペレットの種類は?
ウサギ用ペレットは一般的に、年齢に合わせてペレットの種類を切り替えていくため、成長期用・維持期用・老齢期用に分かれます。
写真のようなオールステージのペレット(切替不要の全年齢用)もありますが、「メンテナンス」とか「子供用」とか「シニア」とか書かれたペレットは年齢に合わせて切り替えが必要です。
- 成長期…アルファルファがメインのペレット
- 維持期…チモシーが主原料のペレット
- 老齢期…シニア用のペレット
では更に詳しく「ペレットの種類と違いの詳細」や、「どのように切り替えていくべきか」などについて順番に説明していきますね。
【成長期】アルファルファがメインのペレット
一般的に成長期用(子ウサギ向け)のペレットはアルファルファが主原料となっています。
グロースとか子ウサギ用と書かれているペレットが、コレに該当します。
まい
子ウサギは成長のために、たくさんの栄養が必要になるので、栄養価の高いアルファルファが多く配合されているのです。
メーカーによって若干の差はありますが、離乳後~生後8ヶ月間は子ウサギ用のペレットを与えることになります。
まい
【維持期】チモシーがメインのペレット
一般的に維持期(大人向け)のペレットはチモシーが主原料となっています。
メンテナンスとか大人用と書かれているペレットがコレに該当します。
まい
大人になると子ウサギの栄養は必要なくなるので、健康・体重維持のためにヘルシーなチモシーが多く配合されているのです。
子ウサギ用フードを与え続けていると肥満などの恐れがあるので、生後9ヶ月頃には大人用ペレットに切り替えます。
まい
【老齢期】シニア用のペレット
老齢期になるとシニア用ペレットに移行することになります。
シニア用ペレットも大人用と同じくチモシーが主原料なのですが、老齢期をサポートするような成分が配合されているタイプが多いです。
まい
補足ですがウサギは食の変化が苦手な生き物なので、急にペレットを切り替えると「いつもと違う!食べたくない!」と拒否する子が多いです。
ペレットを切り替える際は元々食べていたペレットに、新しいペレットを混ぜ、少しずつ慣れさせてあげてくださいね。
まい
③うさぎのペレット量は1日何g?計算方法を解説
冒頭でもお伝えしましたがウサギのペレット量は月齢・年齢で変わります。
- 子ウサギのペレット量はどのくらい?
- 大人ウサギのペレット量はどのくらい?
- 高齢のペレット量はどのくらい?
月齢・年齢別のペレット量や、ペレット量の計算方法をじっくりと解説していきますね。
子うさぎのペレット量と計算方法
子ウサギのペレット量は食べ放題が適切です。
ウサギは生後8ヶ月まで体の成長が著しく進み、生後12か月になると体の成長が終わって大人のウサギになります(※成長の速度は個体差あり)
まい
ただし!!子ウサギのペレット量は食べ放題とお伝えしましたが、「無制限に与える(なくなったら都度追加する)」という意味ではありません。
オススメの量は以下の通りです。※参考書籍:よくわかるウサギの食事と栄養P116~117
【子ウサギのペレット量】
月齢 | 生後3~4か月 | 生後5~12ヶ月 |
---|---|---|
与える量 | 【食べ放題】朝ごはんとして与えたペレットが、夕~夜ごはんの時間までにはなくなるぐらいの量を与える。 | 【徐々に制限】食べ放題から徐々に袋に記載されている規定量(5%など)へ移行する。 |
与える回数 (1回あたりの量) | 次の食事までに食べきれる量を1回分として、朝・夕~夜の1日2回与える。 | 規定量を1日2回に分けて与える。 |
上記は飼育書でも推奨されていますし、実際にウサギ達を育てていて、「完全無制限でペレットを与えるよりも、多め量ぐらいの方が牧草に興味を示してくれる&牧草嫌いになりにくい」と感じています。
「好きなだけ与えた方が良い」という意見もありますが、実体験的にも多め量ぐらいがオススメですよ。
まい
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【最新情報】子うさぎのペレット量は食べ放題を推奨しない意見もある
子ウサギのペレット量は食べ放題が主流ですが、最近は「ある程度制限すべき(食べ放題は推奨しない)」という意見も目立つようになってきています。
具体的な推奨量は以下の通りです↓↓
【子ウサギのペレット量】
月齢 | 生後3~4か月 | 生後5~12ヵ月 |
---|---|---|
与える量 | 体重の5%量(g単位の体重×0.05)を1日2回に分けて与える。 | 体重の2.5%量(g単位の体重×0.025)を1日2回に分けて与える。 |
1日あたり量 | 体重1kgなら1日の総量は50g(朝に25g、夕~夜に25gに分けて与える) | 体重1kgなら1日の総量は25g(朝に12.5g、夕~夜に12.5gに分けて与える) |
人間の子育て方法が時代によって変わるように、ウサギの飼育も時代によって正しいと言われるやり方は変わります。
もしかすると、これからは上記が主流になるかもしれないので、新しい情報として受け止めておきましょう!
色んな意見があると迷ってしまいますが大事なのはウサギの様子です。
ペレットの量が過剰だと、以下の様子が目立つようになります。
- 盲腸糞(独特な発酵臭がするツヤツヤした糞)を残すようになる。
- 牧草をまったく食べなくなる。
糞や牧草の摂取量に異常が生じるようであれば、ペレット量の調整を検討すればOK!実際に私もそうしています。
不安な時は健康診断も兼ねて、獣医さんに相談してくださいね。
【うんち写真集】うさぎの糞の種類とは?どんな色・形・臭いなの?盲腸便と下痢と軟便の違いは?画像でうんこチェックしよう
子ウサギのペレット量は色んな意見がありますが、子ウサギ期にペレット量を制限し過ぎると、丈夫な体に育たなくなるリスクがあるのは本当です。
飼い主さんの中には「体が大きくなったら嫌だな…」と思う人もいるかもしれませんが、過剰な制限だけは絶対にやめましょう。
まい
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大人うさぎのペレット量
大人ウサギのペレット量は体重の1.5%量が適切です。※参考書籍:よくわかるウサギの食事と栄養P118
ウサギは生後1年ほどで体の成長が終わり、大人のウサギになります。
体の成長がストップする=ペレット食べ放題だと肥満になるので、大人になったらペレット量の制限する必要があるのです。
月齢 | 生後1年以降 |
---|---|
与える量 | 体重の1.5%量(g単位の体重×0.05)を、1日2回に分けて与える。 |
1日あたり量 | 体重1kgなら1日の総量は15g(朝に7.5g、夕~夜に7.5gに分けて与える) |
実際に計量してみると、「えっ!?たったコレだけ?」と思うほど少ないですが、安心してください。
大人になるとペレットは少ないぐらいが適量なので、代わりに牧草をどんどん食べてもらいましょう!
まい
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紹介しているペレット量は「適正体重だった場合の量」です。
肥満気味であればペレット量を減らし、痩せ気味ならペレット量を増やす必要があります。
ウサギを触った時の感触で、肥満・痩せはある程度見分けられますが、
- 骨ばっているなら痩せ気味。
- 骨に触れるなら適正。
- 骨がわかりにくい~触れないなら肥満。
判断が難しければ獣医さんに診てもらいましょう。
高齢うさぎのペレット量
高齢ウサギのペレット量は、体重の1.5%量を目安に、状態に合わせて加減してください。
ウサギの年齢を人間に換算すると生後6年で60歳・生後7年で68歳・生後8年で76歳ぐらいなので、ここらへんからシニアの仲間入りと言って良い年齢になります。
まい
ペレット量を一律で制限すると量が過剰or不足になる恐れがあるので、体重の1.5%を目安に加減してあげるのがベストなのです。
たとえばですが下記みたいに、その時の状態に合わせて調整してあげてください↓↓
- しっかりと牧草もペレットも食べている内は、若いウサギと同じ体重の1.5%量のペレットを与える。
- 体重が増えてきているなら、低カロリータイプのシニア用ペレットに変更する。
- 食欲の低下が目立つなら少量でもしっかりと栄養を摂取できるタイプのシニア用ペレットに変更する。…etc.
ちなみに我が家の1代目ウサギ(享年11歳)は、10歳を過ぎたあたりで体重の減少が目立ってきたので、少しペレット量を多くしましたが、それまでは若い頃と変わらない量を与えていました。
まい
④うさぎにペレットを与える時間帯や回数のおすすめは?
ウサギにペレットを与える時間帯・回数については朝と夕~夜の1日2回が基本です。
私自身は朝6時・夕方18時にペレットを与えています(もちろん朝7時・夜21時とかでもOK◎)
ペレットを与える時間帯・回数 | |
---|---|
時間帯 |
・朝に1回 ・夕(または夜)に1回 |
回数 | 朝と夕~夜の1日2回 |
ウサギの行動が活発で、消化管の働きが良いのは夜です。
そのため朝は1日に与える量のうち4割、夜に6割に分けて与えるなど、夜に多めに与えた方良いそうですよ(※参考書籍:よくわかるウサギの食事と栄養p53)
まい
多少のズレであればとくに問題ありませんが、たとえば夕方6時に与える日もあれば、夜22時に与える日もあるなど、バラバラ過ぎるのはあまり良くないです。
もし仕事などの都合で、ある程度決まった時間帯にペレットを与えることが難しいのであれば、自動給餌器の導入も検討してくださいね。
⑤うさぎにペレットをあげすぎるとどうなる?
「ウサギにペレットをあげすぎるとどうなるのかな?」「牧草嫌いだから代わりにペレットをたくさんあげたいけどダメ?」
ウサギの飼育方法は色んな意見がありますし、どんな考えも否定はしませんが、ペレットのあげすぎに関しては絶対にダメ!!と言わせてください。
ウサギを不健康にしてしまいますし、下手すると寿命を縮めてしまうからです。
- 肥満になる
- 歯が伸びすぎる
- お腹の調子が悪くなりやすい
- 牧草を食べなくなる
- 短命になるかもしれない
更に詳しく「ペレットをあげすぎるとどうなるのか?」について解説していきますね。
うさぎにペレットをあげすぎると肥満になる
ペレットはあげすぎると肥満になります。
ペレットはウサギに必要な栄養が整った総合栄養食です。
適量であれば健康維持に役立ちますが、過剰に与えればカロリーオーバーになるので当然太ります。
まい
まい
うさぎにペレットをあげすぎると歯が伸びすぎる
ウサギにペレットをあげすぎると、歯が伸びすぎる恐れがあります。
ウサギの歯は日々少しずつ伸びるのですが、牧草を食べることで適度に削れるので、伸びすぎることは通常ありません(※伸びすぎは異常であり、普通はならない)
まい
牧草をあまり食べなくなる→歯が削れなくなる→徐々に歯が伸びる→歯の伸びすぎで食べ物が食べられなくなるといった現象が起きます。
こうなると自然には治らないので動物病院で歯を切らないといけなくなりますし、もしかすると定期的な歯切りが必要になる可能性も…
歯切りはウサギにとって大きなストレスになる(体調を崩す子が少なくない)ので、避けたい行為の1つです。
まい
断言しますが歯の伸びすぎを効果的に防いでくれるのは牧草だけです。
ウサギの歯の健康を守るには、ペレットの量を適切に制限し、牧草をたくさん食べてもらう必要があります。
6歳のうさぎが、不正咬合になりました。 えさを、いまさらながら牧草中心にしようと思うのですが、 何の牧草がお勧めですか??
引用元:知恵袋
うさぎにペレットをあげすぎるとお腹の調子が悪くなりやすい
ペレットをあげすぎるとウサギのお腹の調子が悪くなりやすいです。
イネ科の牧草にはしっかりと食べることで、お腹の調子(腸内細菌のバランス)を整える効果があります。
ウサギにとって牧草は非常に大切な食べものなのですが、ペレットをあげすぎると牧草の摂取量が減るので、お腹の不調が起きやすくなるのです。
- うっ滞(お腹の病気)のリスクが高まる。
- 糞が小さくなる、形がいびつになる。
- 糞の量が少なくなる。
- 盲腸糞の食べ残しが多くなる。
「お腹の調子が多少悪くなるだけでしょ?」と考えてはいけません。
お腹の不調→お腹にガスが溜まる→緊急手術が必要になる→最悪の場合は亡くなる…という可能性もあるので、実はとっても危険な状態なんですよ。
まい
まい
うさぎにペレットをあげすぎると牧草を食べなくなる
ウサギにペレットをあげすぎると牧草を食べなくなります。
ウサギは基本的に牧草よりもペレットが好きな個体が多いです。たくさんペレットを与えればお腹いっぱいになるまで食べ、牧草をあまり食べなくなってしまいます。
まい
今までの説明で「しっかりと牧草を食べてもらわないといけない」のはわかっていただけたと思いますが、1度牧草嫌いになってしまったウサギを、牧草大好きウサギにするのは非常に難しいです。
高確率で下記のような負のスパイラルに陥ります。
ペレットをあげすぎている→ペレットばかり食べるようになる→牧草嫌いになる→牧草を食べさせようとしても食べない→牧草を食べないので結局ペレットを与えてしまう→更に牧草嫌いに拍車がかかる。
そのため「健康のために牧草を食べて欲しいのに食べてくれない」と悩む飼い主さんが本当に多いんです…
まい
うさぎにペレットをあげすぎると短命になるかもしれない
ウサギにペレットをあげすぎると結果的に短命になるかもしれません。
ペレットをあげすぎているとウサギの健康維持に欠かせない牧草を食べなくなったり、日々カロリーオーバーになったりするので、ハッキリ言って不健康です。
まい
ペレットのあげすぎ=スグに亡くなるわけではありませんが、健康に悪影響なのは確実です。
適量のペレットを食べているウサギと比べて、
- 病気をしやすくなる。
- 寿命が短くなってしまう。
といったリスクが高まります。
まい
うさぎのペレットに関するよくある質問Q&A
うさぎの餌はペレットだけでいい?
ペレットだけではなく、牧草も与えてください。適量のペレット、食べ放題の牧草、飲み放題の水がウサギの食事の基本です。
生後1か月うさぎのペレット量は何g?
生後1ヶ月の子ウサギであれば、ペレットの量は基本食べ放題です。次の食事までに食べきれる量を1回分として、朝・夕~夜の2回与えてくださいね。
生後3か月うさぎのペレット量は何g?
生後3ヶ月の子ウサギであれば、ペレットの量は基本食べ放題です。次の食事までに食べきれる量を1回分として、朝・夕~夜の2回与えてくださいね。
生後6か月うさぎのペレット量は何g?
生後6ヶ月の子ウサギであれば、体重の5%量のペレットを与えます。たとえば体重1kgなら1日の総量は25g(朝に12.5g、夕~夜に12.5gの1日2回に分けて与える)です。
【まとめ】適切な量のペレットを与えてうさぎの健康を守ろう!
ウサギのペレット量は年齢・体重によって変わってきます。
- 子ウサギ前期(生後4か月まで)は丈夫に成長してもらうために多め量~食べ放題のペレットを与える。
- 子ウサギ後期(生後5~12か月)は徐々にペレットを体重の5%量に制限していく。
- 大人ウサギ(生後12か月以降)になったらペレットを体重の1.5%量に制限し、加齢に合わせた対応もしていく。
ペレット量は多すぎても、少なすぎても健康に悪影響なので、適量を与えることが大切です。
まい
太り過ぎ、痩せすぎの場合は量を増減する必要がでてきます。
なので基本のペレット量を目安に、ウサギの状態に合わせて量を加減することも忘れないであげてくださいね(基本に縛られ過ぎず、臨機応変に対応すると◎)
まい