【巨大化】うさぎ肉垂はいつから?大きさは?マフマフの役割と病気リスクについて解説

【巨大化】うさぎ肉垂はいつから?大きさは?マフマフの役割と病気リスクについて解説

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10年以上ウサギ3匹と暮らして感じた「幸せ」と「苦労」をもとに、お悩み解決案を提案します。記事最下部にコメント欄あり。気軽に育兎相談どうぞ。愛玩動物飼養管理士(登録番号241110200号)

「ウサギの肉垂(マフマフ)ができるのはいつから?大きさの平均はどれくらい?」

結論から言うとウサギのマフマフは生後2~3年で目立つようになると言われていますが、実際は生後1年未満でタプタプしてくる子も多いです。

大きさについては個体差がありますが、マフマフが邪魔で食糞や毛づくろいができないほど巨大化していなければ、正常範囲内と考えてOKです。

ちなみにマフマフの大きさは避妊手術の有無や、季節によっても変わるんですよ。

まい

今回はマフマフができる「時期」と「大きさの平均」について更に詳しく解説します。

まい

マフマフの役割」と「巨大化した時の病気リスク」もよかったら参考にしてくださいね。

この記事でわかること
  • マフマフってなに?役割は?
  • マフマフはいつからできる?
  • マフマフの平均的な大きさは?
  • マフマフが巨大化したら病気になる?

うさぎの肉垂(マフマフ)とは?

うさぎの肉垂(マフマフ)とは?

「首回りのタプタプがマフです」

マフマフとは?
マフマフの正式名称は「肉垂(にくすい)」または「デューラップ(dewlap)」。メスウサギの首周りに生じるタプタプを指す。

参考書籍「よくわかるウサギの健康と病気p5」著者「大野瑞絵」

ウサギの顎下に生じるタプタプ(肉垂)を、最近は「マフマフ」と呼ぶ飼い主さんが多いです。

「マフマフ」はいわゆる俗称。きっと「マフラー」や「モフモフ」などの言葉が派生して、「マフマフ」が生まれたんでしょうね。

うさぎの肉垂(マフマフ)ができるのはいつから?

うさぎの肉垂(マフマフ)はいつからできる?
「私はマフが全然目立たないわよ」

マフマフができる年齢
「2~3歳になると、マフマフが目立つようになる」と書いている本が多いが個体差あり。1歳や1歳未満でマフマフが目立つようになるウサギもたくさんいる。

逆に何歳になっても、マフマフができない(目立たない)ウサギもいます。

我が家の2代目ウサギ(♀)もマフマフが目立たない子です。

3代目ウサギ(♂)と比べるとアゴ下の皮膚がかなり伸びますし、触ると「肉厚感」もありますが、あまり目立ちません。

まい

何歳になってもマフマフができなくても異常ではありません。

まい

「この子の個性」と思っていればOKですよ。

肉垂ができるのはメスだけ?オスはマフマフができない?

肉垂ができるのはメスだけ?オスはマフマフができない?
「僕は男の子だから首周りスッキリ」

マフマフができる性別
マフマフができるのは基本的にメスウサギだけ。オスウサギにマフマフはできない。

オスウサギは何歳になってもシュッとしていますが、中には例外的にマフマフができる子もいます。

例外とは肥満気味なオスウサギ!お肉がありすぎてマフマフができちゃうんです。

肥満は万病の元です。オスウサギなのにマフが目立つ場合は、1度獣医さんに「適正体重なのか」診てもらってくださいね。

まい

自己判断でウサギにダイエットさせるのは危険なので、必ず獣医さんに相談してからにしましょう。

避妊手術したメスうさぎは肉垂(マフマフ)ができない?

避妊手術したメスうさぎは肉垂(マフマフ)ができない?
「私は避妊手術済みよ」

ポイント!
避妊手術をするとマフマフが大きくならない子や、小さくなる子が多い。ただし個体差もあるので「100%の確実性」を求めてはいけない。

避妊手術とマフマフはある程度関係します。

  • 避妊手術をするとマフマフがあまり大きくならない
  • 大きかったマフマフが避妊手術後に小さくなる

実際に1歳未満で避妊手術を受けた我が家の2代目ウサギはマフマフが目立たないです。

ただ何事にも個体差があるので、避妊手術をしてもマフマフが目立つ子もいます。

「マフマフが大きくなったら嫌だな…」と思う飼い主さんもいるかもしれませんが、メスウサギ特有の個性と理解して受け入れてあげてくださいね。

まい

マフマフが大きい子は「ぽよん、たぷん」としていて本当に可愛いです。

まい

マフマフの成長も、ウサギの成長の1つとして楽しんじゃいましょう。

うさぎの肉垂(マフマフ)の役割とは?

うさぎの肉垂(マフマフ)の役割とは?

マフマフはぽよん、たぷんとして可愛いだけではありません。

タプタプしているのにも理由があるんですよ。

まい

マフマフが持つ役割について紹介しますね。

マフマフの役割
  1. 冬の間のエネルギー源
  2. 出産時に必要なエネルギーを蓄える
  3. 巣作りの材料になる

①うさぎの肉垂(マフマフ)は冬の間のエネルギー源

うさぎの肉垂(マフマフ)は冬の間のエネルギー源

マフマフの役割
マフマフは食料が乏しくなる「冬の間のエネルギー源」としての役割がある。実際に冬になると、マフマフが大きくなるウサギも多い。

食料に困らない飼いウサギにマフマフは必要ありませんが、野生時代の名残りでマフマフができるんでしょうね。

②うさぎの肉垂(マフマフ)は出産時に必要なエネルギーを蓄える

うさぎの肉垂(マフマフ)は出産時に必要なエネルギーを蓄える

マフマフの役割②
マフマフには出産に向けて、必要なエネルギーを蓄える役割がある。

人間も妊娠中は栄養を蓄えるために太りやすくなります。

母ウサギにも似た変化が起きているんでしょうね。

まい

全然関係ありませんが私は妊娠中にMAX20kgぐらい増量し、先生に叱られた経験ありです。

③うさぎの肉垂(マフマフ)は巣作りの材料になる

うさぎの肉垂(マフマフ)は巣作りの材料になる

マフマフの役割
ウサギは巣作りの際にマフマフから毛を抜いて巣材にする。偽妊娠でもマフマフから毛を抜いて、巣作りするケースがある。

一説には「毛がむしり取りやすいように、マフマフが発達した」とも言われています。

うさぎの肉垂(マフマフ)の平均的な大きさとは?

平均的な大きさ
バーンと飛び出るようなマフマフの子もいれば、ほとんど目立たない子もいるため個体差が大きい。最近は「控えめ~やや目立つ」ぐらいの子が多い印象がある。

マフマフの大きさは個体差が大きいので、「これが平均!」と答えを出すのは正直むずかしいです(ゴメンナサイ…)

基本的には食糞や毛づくろいができないほど巨大化していなければ、、正常範囲だと思ってOKです。

我が家のウサギはマフマフが目立ちません。こういう女の子ウサギも多いです。
うさぎの肉垂(マフマフ)の大きさ「控えめサイズ」

この子のマフマフは普通サイズ。この子よりマフマフが大きければ、平均よりも大きめだと私は感じます。
うさぎの肉垂(マフマフ)の大きさ「普通サイズ」

マフが大きめのウサギはこんな感じ。
うさぎの肉垂(マフマフ)の大きさ「大きめサイズ」

まい

人間の身長や体重と一緒で、ウサギのマフも大きさに個体差がありますね。

肉垂(マフマフ)の大きさは季節によって大きくも小さくもなる

肉垂(マフマフ)の大きさは季節によって大きくも小さくもなる

マフマフと季節の関係
個体差もあるが、冬になるとマフマフは大きくなりやすい。暖かい季節になれば、自然と小さくなる。

もともとマフマフは野生下のウサギにとって「冬の間のエネルギー源」。

冬は寒さから身を守るために体毛もモフモフになるので、マフマフが大きくなりやすいんです。

ただ冬にマフマフが大きくなりやすいのはあくまで傾向。

もしマフマフが大きくならなくても、異常ではないので心配しないでくださいね。

まい

ちなみに我が家のウサギは冬だろうと夏だろうと、マフマフの変化ほぼゼロですよ。

うさぎの肉垂(マフマフ)が巨大化した時に注意すべき病気とは?

うさぎの肉垂(マフマフ)が巨大化した時に注意すべき病気とは?
「マフが大きすぎるのも大変ね…」

注意点
  1. 毛づくろいができない
  2. 食糞ができない
  3. 皮膚炎になる恐れがある

マフマフは女の子ウサギが大人になった象徴みたいなもの。

マフマフが立派な子ってグラマラスで可愛いですよね。

ただ「あまりにもマフマフが大きすぎる場合」は注意が必要です。

まい

「マフマフが大きすぎる場合の注意点」を3つ紹介しますね。

①うさぎ巨大化した肉垂が邪魔で毛づくろいできない

うさぎ巨大化した肉垂が邪魔で毛づくろいできない
「私達はキレイ好きなのよ」

注意点①
肥満などによって巨大化したマフマフが邪魔で、十分に毛づくろいできなくなる。毛並みが悪くなる可能性がある。

ウサギの唾液には、体毛をキレイに保つ成分が含まれています。

つまりウサギの毛づくろいは、人間でいうと「お風呂」みたいなもの。

まい

清潔な体毛を保てなくなるので、毛並みが悪くなってしまうのです。

②うさぎ巨大化した肉垂が邪魔で食糞ができない

うさぎ巨大化した肉垂が邪魔で食糞ができない
「左が食糞用の盲腸便」

注意点③
肥満などでマフマフが巨大化すると邪魔で、うまく食糞できなくなる。残った食糞が体に付着すると不衛生。

栄養たっぷりの盲腸便を食べれないのも問題ですが、盲腸便が体に付着するのも厄介です。

盲腸便は普通のウンチと比べ柔らかいので、お尻や足に付着して汚れてしまいます。

まい

盲腸便といえど体に付着していれば不衛生です。放置していれば皮膚炎を起こす可能性もあります。

③うさぎ巨大化した肉垂のヒダが皮膚炎を起こす可能性がある

うさぎ巨大化した肉垂のヒダが皮膚炎を起こす可能性がある
「私は首周りスッキリ派よ」

注意点④
肥満などが原因でマフマフが巨大化すると、湿性皮膚炎を起こす可能性がある(※)

※参考元:書籍「よくわかるウサギの健康と病気P171より]著者「大野瑞絵」

巨大化したマフマフは、首周りの皮膚と重なって「ヒダ」ができますよね。

この重なったヒダ部分は湿気りやすく、細菌が増殖しやすいので湿性皮膚炎を起こしやすいんです。

マフマフの巨大化は体質もありますが、多い原因は「肥満」です。

まい

1度獣医さんに「ダイエットした方がいいのか?」診てもらうのをオススメします。

巨大化した肉垂に腫瘍(がん)になる可能性はある?

巨大化した肉垂に腫瘍(がん)になる可能性はある?
「がんリスクは性別問わずどの子にもある」

ポイント!
マフマフが巨大化=腫瘍化ではない。マフマフが大きくなったからいって慌てる必要はない。

マフマフが大きくなると「もしかして…がん!?」と心配になりますが、基本的には心配なし!

マフマフは女の子ウサギが「大人になった証」みたいなもの。マフの巨大化と腫瘍は関係ないからです。

まい

ただマフマフの巨大化と腫瘍は関係ないですが、がんは全身どこにでもできます。

まい

マフマフにがんが生じる可能性もゼロではないので、たまにマフマフをチェックして皮膚に異常がないか確認しましょう。

うさぎ肉垂(マフマフ)の巨大化は腫瘍よりも子宮がんの方がリスク大!

うさぎ肉垂(マフマフ)の巨大化は腫瘍よりも子宮がんの方がリスク大!
「女の子は子宮がんリスクが高いの…」

ポイント!
マフマフが大きくなるウサギは未避妊の子が多い。避妊手術をしていないウサギは子宮がんになる可能性がかなり高い。

マフマフの巨大化が原因で子宮がんになるのではありません。

マフマフが巨大化するウサギの多くは避妊手術を受けていないので、子宮がんのリスクが高いのです。

怖がらせたいわけではありませんが、避妊手術を受けていない女の子ウサギの多くは子宮がんになると考えた方がいいです。

「4歳以上のうさぎさんの半数以上が子宮ガンである。」
そんなショッキングな報告が最近なされました。
以前からうさぎに子宮ガンが多いことは体感として感じていましたが、ついに正式な論文が出ました。
そしてその報告は「未避妊メスの9割は子宮ガンが原因で亡くなる」と続きます。

引用元:はる動物病院「うさぎの子宮ガン<避妊手術の必要性>」

避妊手術に関しては強制されるものではないですし、飼い主さんそれぞれに想いがあると思います。

ただ何となく怖そうだからと避けているのであれば、1度避妊手術のメリットも知った方がいいです。

まい

より良い選択をするために、避妊手術のデメリットだけではなくメリットも知ってから「手術するか・しないか」を決めてくださいね。

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