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「ウサギの嫌い・好きなニオイは何?ニオイがストレスになるって本当?嗅覚は人間の何倍レベル?」
結論から言うとウサギの嗅覚は人間の10倍と言われるほど鋭いのでニオイに超敏感です。
色んなニオイを嗅ぎ分けられるので、嫌いなニオイもあれば好きなニオイもあります。
- 好きなニオイ
…ウサギ自身の体臭・甘いニオイ - 嫌いなニオイ
強い香り・異臭・刺激臭・危険を感じるニオイ
ウサギは鼻がいい分強いニオイが苦手です。大きなストレスになる可能性があります。
実際に「芳香剤の匂いで皮膚病を起こしたウサギの実例」もあるので、ニオイには注意してあげる必要があります。
まい
まい
目次
うさぎの嗅覚に関する基礎知識
何となく知っている人も多いと思いますがウサギは優れた嗅覚を持っています。
あまり目が良くない分、嗅覚で色んな情報を取捨選択しているんですよ。
- 非常に優れた嗅覚を持っている
- 嗅覚で安全・危険を判断できる
- うさぎは嗅覚で情報収集する
- 鼻がいいからこそストレスにもなる
ウサギの嗅覚について詳しく説明していきますね。
うさぎは離れた場所のにおいがわかるほど嗅覚が鋭い
ウサギは離れた場所のニオイを嗅ぎ取れるほど優れた嗅覚を持っています。
我が家のウサギ達はついさっきまでリビングにいたのに、子供たちのオヤツに果物を切っていると、いつの間にか足元にいます。
いつぞやはペレットやオヤツを保管している扉(ほんの少し開いていた)をこじ開けて、勝手に食べていたこともありました。
まい
うさぎは嗅覚で安全・危険を嗅ぎわける
ウサギは嗅覚で安全・危険が判断できます。
ウサギは天敵がいっぱい・有害な作用がある草がたくさん自然界で生きてこられたのは優れた嗅覚があるからです。
- 天敵のニオイを素早く察知して逃げる
- 母ウサギに教えられた安全な草だけを嗅ぎ分けて食べる
- 縄張りへの侵入者を嗅覚で素早く察知する…etc.
ウサギは嗅覚を武器にして自分の身を守っているのです。
まい
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うさぎは嗅覚で情報を取捨選択する
ウサギは嗅覚で情報を取捨選択します。
嗅覚(+耳やヒゲなど)で情報を集め、色んな選択をするんですよ。
- このニオイがする人はいつもオヤツをくれる人!スゴく好き!
- このニオイがする場所はいつも嫌なことをされる…嫌だな…
- この場所は僕(私)のニオイがしないから警戒しよっと
我が家は子供3人・大人2人の家族ですが、ウサギ達は私たち家族を確実に見分けています。
3代目ウサギは夫が大好きで夫にしか甘えないですし、2代目ウサギは唯一私にだけ抱っこを許したりとあきらかに態度が違うからです。
まい
うさぎは鼻がいいからこそにおいがストレスにもなる
ウサギの鼻の良さは長所である反面、ストレスになってしまうことが多々あります。
鼻が利く分、ニオイの影響を強く受けてしまうからです。
実際に芳香剤やスプレーが原因で体毛に異常が生じたウサギの症例。
世話好きな飼主さんによって、ケージ付近に芳香剤が置かれ、身体にウサギ用スプレーをあてられていた。
自然界でウサギは肉食動物に捕食されないように、自分の気配を消そうとします。
気配とは自分の匂い、すなわち体臭であり、それを可能な限り消そうと頻繁に毛繕いするし、自分の周りの匂いにも敏感になるのでしょう。だから上述の飼主さんの行為によって、まるちゃんは過剰に身体を舐め回すようになり、被毛が唾液で固まり変色してしまいました。
引用::さかいどうぶつ病院
上記のウサちゃんは芳香剤・スプレーを使わなくなったら元のキレイな体毛に戻ったそうです(良かった…)
まい
うさぎの嗅覚は人の何倍?
ウサギの嗅覚は人の10倍です。犬にも匹敵するとも言われています。
人間の嗅受容細胞は5千万個です。「人間も多いじゃん」と思うかもしれませんが、ウサギの嗅受容細胞は5億も存在するんですよ!!(参考元:図解入門よくわかる細胞生物学の基本としくみ 著者: 井出利憲)
つまりウサギは人の何倍も嗅覚が鋭く、より細かくニオイを嗅ぎ分けられるってことなのです。ニオイがストレスになってしまうのも納得の数字ですよね。
まい
うさぎが嫌いなにおい・苦手なにおいとは?
ウサギが嫌いなニオイは個体によって違います。ウサギAは嫌いなニオイでも、ウサギBは大して気にしないなど。
個体差があるのですが基本的にはきついニオイ・嗅ぎ慣れないニオイを嫌う傾向があります。
- 強すぎる香り
- 生臭い・タバコの煙・焦げた臭い
- 刺激臭
- 天敵となる動物のニオイ
- 知らない人のニオイ
- 嗅ぎ慣れないのニオイ
- 嫌な記憶がある場所のニオイ
ではウサギが嫌うニオイについて詳しく紹介していきますね!!
強すぎる香りがする匂い(香水・芳香剤・アロマ)
ウサギは強すぎる香りが苦手です。たとえば香水・芳香剤・アロマや、香りが強すぎる柔軟剤・ハンドクリームなど。
ウサギは鼻がよく効きますし、敵に自分の存在を知られないように体毛を舐めてニオイを消す本能もあります(すっごくキレイ好き!)
人間には良い香りでもウサギにとっては強すぎる刺激ですし、体毛に香りがつくのを本能的に嫌がるのです。
まい
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生臭い・タバコの煙・焦げた臭い
ウサギは生臭い・タバコの煙・焦げた臭いが苦手です。
人間でも嫌な気持ちになるニオイなのでウサギが苦手なのも当たり前ですよね。
まい
我が家へ遊びにきてくれたお義母さん(夫母:非喫煙者)にはしばらくすると警戒を緩めましたが、お義父さん(夫の父:喫煙者)が一歩でも近くづくと2代目ウサギが足ダンしたからです。
「こっちにくる前に1度着替えて、それからタバコは吸っていない」と言っていましたがウサギの鼻はごまかせなかったようです。
まい
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刺激臭
ウサギは刺激臭が苦手です。たとえばマニキュア、漂白剤、灯油など。
うちのロップはマニキュアを塗った後はしばらく攻撃的になって齧りに来ます。先代うさは灯油の臭いに攻撃的でした。
引用元:知恵袋
人間でも刺激臭を長時間嗅いでいると気分が悪くなるので、鼻が利くウサギには負担が大きいです。ウサギの前では使用を控えてくださいね。
まい
天敵となる動物のにおい
ウサギは天敵となる動物のニオイが苦手です。代表的なのは犬・猫・カラスなど。
ウサギは自然界だと捕食される側の生き物です。狩る側の動物のニオイを嗅ぐと本能的に恐怖を感じるからです。
まい
基本的には犬・猫のニオイをより強く警戒しますが、同種であるウサギのニオイであっても高確率で嫌がります。
ウサギは縄張り意識が強いので、自分以外のウサギのニオイがすると縄張りを侵されていると感じるからです。
まい
知らない人のにおい
ウサギは知らない人のニオイが苦手です。たとえば家にきた飼い主の友人・親戚・修理業者など。
縄張り意識が強いウサギにとって知らない人=侵入者なので、不快なニオイの塊だからです。
まい
お義母さんはウサギの生体をよく知らないので、2代目ウサギが警戒心MAX状態なのに「可愛い!!ぬいぐるみみたいね」といきなり触ろうとしてしまったのが原因です。
私が事前に「ウサギ達から近寄ってくるまで触らないでください」と注意しておくべきでした…
まい
嗅ぎ慣れないにおい
ウサギは嗅ぎ慣れないニオイが苦手です。
ウサギはもともと警戒心が強い生き物なので、嗅ぎ慣れないニオイを本能的に警戒します。
うさぎさんは、飼い主や好きな人間・嫌いな人間をどうやって見分けているのでしょうか? 一度、ハンドクリームを塗った手でうっかりケージを開けてしまったらものすごく怒っていた記憶があるので、匂いなのかなと思いますが…匂い以外では何で覚えているでしょうか?
引用元:知恵袋
たとえば大好きな飼い主でも普段とニオイが違うと「…ん?飼い主だよね…でも何か違う」と戸惑ったり、警戒したり、酷いと攻撃してくるウサギはけっこう多いので注意してくださいね。
まい
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嫌な記憶がある場所のにおい
ウサギは嫌な記憶がある場所のニオイが苦手です。
ウサギはけっこう記憶力が良いので、何度か嫌な思いをすると「ここに行くとスゴく嫌なことをされる」と覚えます。
代表例はズバリ病院です。病院へ着くと飼い主へしがみつく・ダッシュで逃げようとする・ビビッて固まるなどの行動をするウサギが多いです。
まい
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うさぎが好きなにおいとは?
ウサギが好きなニオイは嗅ぎ慣れたニオイや、好物のニオイです。
好きなニオイも個体差がありますがウサギにとって安心できるニオイや、美味しいニオイを好む傾向があります。
- ウサギ自身の体臭
- 嗅ぎ慣れたニオイ
- 甘いニオイ
- ペレットやオヤツのニオイ
ウサギが好きなニオイについて更に詳しく見ていきましょう!
うさぎ自身の体臭
ウサギが好きなニオイは自分自身の体臭です。
ウサギは顎の下にある臭腺や、スプレー(おしっこ飛ばし)でマーキングをして「ここは僕・私の縄張りだからね!」と主張します。
つまり自分のニオイがするもの=自分のもの=安心するってわけなのです。
ちなみにウサギって病院・ホテル・サロンに行くと自宅より大人しくなる子が多いですよね。理由は自分のニオイがしないので落ちつかない(緊張する)からなんですよ。
まい
嗅ぎ慣れたにおい
ウサギは嗅ぎ慣れたニオイが好きです。たとえば飼い主、飼い主の家族、普段過ごす部屋など。
ウサギは細かくニオイを判別できる嗅覚と、意外と優れた記憶力を持っています。
普段から嗅ぎ慣れているニオイは自分に害を与えないものだと経験上わかるので、嗅ぎ慣れたニオイが好きなのです。
まい
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甘い香り
ウサギは甘いニオイが大好きです。
果物や人間の甘いお菓子(チョコ、菓子パン、クッキーなど)には敏感に反応します。
まい
注意して欲しいのは甘いニオイに反応するだけではなく、実際に食べてしまうことです。
ウサギは人間の食べ物でも「美味しそう」と思ったら食べてしまうので、ウサギの近くに甘い菓子類を置きっぱなしにしないでくださいね。
まい
ペレット・おやつの匂い
ウサギはペレットやオヤツが大大大好きなので、当然ニオイも大好きです。ニオイを嗅ぐと興奮します。
我が家のウサギ達は私が器にペレットを入れ、持ち運んでいる最中もずっと足元にまとわりつき「早くちょうだい!今すぐちょうだい!」とおねだりしてきます。
待ちきれないんでしょうね。
まい
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うさぎがにおいでストレスを溜めないためのおすすめ対策
ウサギは鼻が良い分、ニオイによってストレスをため込んでしまう子が少なくありません。
よかったら私のオススメ対策を紹介するので「良いね!」と思う部分があれば取り入れてみてください。
- においストレスサインを察知しよう
- 強いニオイがするものを置かない
- 遊ぶ時は強い香りを身に着けない
- ウサギがつけたニオイを消し過ぎない
- 他動物のニオイがついたまま触らない
- 過保護になりすぎないのも大事
上記は完全に私オリジナルですが、1代目ウサギなんかは11年間の生涯で1度も病気をしなかったほど健康に生きてくれました(1番最期にだけ斜頸を起こしてあっという間…でしたが)
あながち間違いではないと思うので、お時間があればザっと目を通してくださいね。
うさぎのにおいストレスサインを察知しよう
1つ目のニオイストレス対策はウサギが出すサインを察知することです。
ウサギはニオイがストレスになっていると不快なニオイを消そうとしたり、自分のニオイを濃くしようとしたり、行動に異常が生じたりします。
- 毛づくろい回数が増える
- 粗相が増える
- オシッコを飛ばすようになる
- ハゲが生じる
- 気性が荒くなる
「ん~?いつもとは違う行動が増えているな…」と思ったら、ストレスの可能性を疑ってあげてくださいね。
うさぎの近くに強いにおいがするものを置かない
2つ目のニオイストレス対策はウサギの生活スペースに香りが強いものを置かないことです。
鼻が良いウサギにとって四六時中強い香りがする環境は苦痛ですし、強いストレスになる恐れがあるからです。
- ウサギの近くに芳香剤を置かない
- ウサギ用の敷物・クッション類を洗う時は香りが強い柔軟剤を使わない
- ウサギがいる部屋でお香をアロマを焚かない
- 消臭スプレーの乱用は避ける
- ウサギのトイレに消臭ビーズを入れない…etc.
「でもウサギのニオイが気になる…」と思うのであればトイレにウッドチップを敷く(1日2回取り換える)、こまめに喚起する、無香タイプの消臭剤を置く、常に換気扇を回す…などで対策してください。
それでも臭いと感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、多少は目をつぶってあげましょう。
ウサギからしたら人間の方がよっぽど臭いのに文句も言わず我慢してくれているので、どうか「生き物はニオイがあって当たり前」と割り切ってあげてください。
まい
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うさぎと遊ぶ時は強い香りを身に着けない
3つ目のニオイストレス対策はウサギと遊ぶ時は強い香りを身に着けないことです。
鼻が利くウサギにとって強い香りは負担ですし、香りが嫌すぎて飼い主を攻撃してくるウサギもいるからです。
- ウサギと遊ぶ前はハンドクリーム・香水をつけない
- 自分の衣服を洗う時は柔軟剤をドバドバ使わない
- 外食などで煙っぽいニオイがついたら着替えてから遊ぶ…etc.
人間でも強い香りで体調不良を起こす人は多いです。ちなみに私は香水をつけると頭がガンガンします(なので昔から一切不使用)
まい
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うさぎがつけたにおいを消し過ぎないようにする
4つ目のニオイストレス対策はウサギがつけたニオイを消しすぎないようにすることです。
ウサギは縄張り意識が強く、ニオイつけ(マーキング)をする習性があります。
自分のニオイを大切にする生き物なので、ウサギがつけたニオイは消しすぎない方がストレスが少ないからです。
まい
粗相は無香タイプの消臭スプレーを使って掃除しましょう。
香りが強いスプレーはウサギが香りを気にする→香りをオシッコで消そうとする→粗相悪化の悪循環に陥りやすいからです。
他動物のにおいがついたままうさぎを触らない
5つ目のニオイストレス対策は他動物のニオイがついたままウサギを触らないことです。
縄張り意識・警戒心が強いウサギにとって、飼い主から他動物のニオイがするのは不快な状況だからです。
動物の触れ合いカフェや知人のペットを触った後は手を洗ったり、着替えたりしてからウサギと遊んでくださいね。
まい
耐性を作るためにうさぎをにおいから守りすぎないのも大事
ウサギがニオイストレスで体調を崩さないように、場合によっては嫌いなニオイに慣れてもらうのも大事です(ストレス耐性を作るのが目的!)
私の超個人的な意見ですが少しだけ聞いてください。
今までの飼育経験上の話ですが、ウサギは過保護にしすぎない方がストレスに強くなると感じています(もちろん無理強いはダメです!!)
なので私は飼育環境の香りには最大限の配慮をしつつ、慣れさせた方が良いニオイは避け過ぎないようにしています。
たとえば私はウサギの生活スペースに強い香り・刺激臭・異臭がするようなものは置かないようにしています。
でも仕事の関係者・知人は普通に出入りしますし、病院も嫌がりますが連れて行きます。慣れさせても問題ないと判断しているからです。
ある程度ストレス耐性があった方が病気になった時に有利に働きます。たとえば通院・投薬によるストレスで更に体調が悪化するのを防ぐなど。
強制はしないので「こんな考え方もあるんだな」ぐらいの気持ちで受け止めてもらえると嬉しいです。
まい
まい
【まとめ】うさぎにとってにおいは大切な情報ツール
ウサギにとってニオイは大事な情報ツールです。ニオイから得た情報をもとに「どんな行動をするのか?」を選択します。
つまり人間の想像以上にニオイはウサギにとって重要な情報源になっているので、飼い主は共に暮らすパートナーとしてニオイに配慮してあげる必要があります。
- 嗅覚が鋭いウサギの鼻に負担をかけないこと
- ウサギのニオイを消し過ぎないこと
- ウサギの縄張り意識を大事にしてあげること
- ウサギ自身のニオイを大切にしてあげること
注意点はたくさんありますが、上記を意識するとウサギが快適に生活できます。よかったら参考にしてくださいね。
まい
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