【悪影響説】うさぎにペレットはいらない?野菜と牧草だけで飼育する方法や注意点を紹介

【悪影響説】うさぎにペレットはいらない?野菜や牧草だけで飼育する方法や注意点を紹介

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10年以上ウサギ3匹と暮らして感じた「幸せ」と「苦労」をもとに、お悩み解決案を提案します。記事最下部にコメント欄あり。気軽に育兎相談どうぞ。愛玩動物飼養管理士(登録番号241110200号)

「ウサギにペレットはいらない?必要?ペレットなしで野菜や、牧草だけで飼育する方法は?」

結論から言うと極端な話ウサギにペレットはいらないです。

食べ放題の牧草と、バランス良く組み合わせた野菜を与えれば、ペレットなしでも飼育できます。

ペレットなしは注意点もある!!
  • 栄養不足や栄養の偏りが起きやすい
  • 仔うさぎは発育不良を起こす恐れあり
  • 下痢をするうさぎがいる
  • 新鮮野菜を常備するのはかなり大変

ペレットなし飼育は可能ではあるものの、現実的にはけっこう難しいです。

ペレットありでも適量であればウサギは長生きするので、ウサギによってはペレットありで飼育してあげてくださいね。

まい

今回は「ウサギにペレットはいらない?なしで大丈夫?」について熱く語ります。

まい

ペレットなし飼育の方法」「ペレットなしが難しい理由」「ペレット悪影響説」もよかったら参考にしてください。

「まい」からのお願い

これから紹介するのは「読み漁った飼育書」と「実際の育兎経験」をもとにした私個人の意見です。
 
何かを選択する時は「反対意見」と「賛成意見」どちらも見聞きしてから、決めるのが最善策だと私は考えています。
 
私の意見を見た後はペレットなしで育てている方の意見もぜひ参考にしてくださいね。

目次

うさぎにペレットはいらない?

「ウサギにペレットはいらない?必要?」についてはあった方が飼育が楽だけど、理論上はなくても大丈夫と言えます。

ペレットはいらない理由
  1. 理論上はペレットなし飼育は可能
  2. ペレットなしで飼育する国もある
  3. ペレットなしで12年間生きた実例あり

そもそも野生下のウサギはペレットなしで生きているので、飼育下のウサギも食事内容に注意すればペレットなしで大丈夫なのです。

まい

もう少し詳しく「本当にペレットなしで大丈夫なのか?」についてお話ししますね。

ペレットはあった方が楽だけど理論上はなくても大丈夫

ペレットはあった方が楽だけど理論上はなくても大丈夫

キチンと栄養・カロリー計算できるなら、ペレットなしでウサギを飼育できます。

さて、ペレットですが、極論をいうと確かになくても大丈夫です。

あった方が飼いやすいけど、なくても理論上は必要ない、という方があっているかもしれません。

必要ないというのは言いすぎかもしれませんが、アルファルファとチモシーを適正な割合でまぜて、年齢に合わせた量に調整すれば、ペレットはなくても良いです。

引用元: アレス動物医療センター 「ペレットは必要ない?」より

ペレットはウサギに必要な栄養がバランス良く含まれた長期保存がきく食べ物です。

つまりウサギを飼育しやすいように進化した食べ物なので、あった方が楽だけどなくても大丈夫なのです。

まい

ちなみにウサギの健康状態によっては獣医さんの方から「ペレットは一切与えず、野菜と牧草だけで飼育して」と指示されるケースもあります。

ペレットなしでうさぎを飼育する国もある

ペレットなしでうさぎを飼育する国もある

日本でウサギのエサと言えばペレットですが、ペレットなしでウサギを飼育する国もあります。

たとえばペット先進国と言われているドイツでは、牧草以外のエサは葉物野菜が中心です(参考元:うさぎの時間no.24)

ドイツでは葉物野菜中心のエサを「新鮮な緑の食事」と呼んでいるそうですよ(※)

※ドイツでもペレットありで飼育する家庭もあります。ドイツ産のペレットがあるぐらいなので。

まい

ペレットなしで飼育する国もある=ペレットは何が何でも必要なものではないと言えますよね。

【実体験】息子が通う幼稚園うさぎは野菜と牧草だけで12年間生きた

【実体験】息子の幼稚園うさぎは野菜と牧草だけで12年間生きた

実際に息子が通っていた幼稚園のウサギは野菜・野草・稲わらだけで12年も生きました。

幼稚園ウサギの食事内容
  • 園庭で採れる野草
  • 保護者の家庭から出る野菜くず
  • 稲わら(園の田んぼ産)

家庭で飼育されているウサギと比べるとかなりテキトーに感じる食事内容ですが、園長いわく病気1つしなかったそうです。

わりと野生ウサギに近い食事内容なので、案外ウサギに合っていたのかもしれませんね。

まい

個人的な意見になりますが糖類たっぷりのオヤツ・果物・粗悪なペレットを与えるぐらいなら、幼稚園ウサギの食事内容の方がよっぽど健康的だと感じます。

うさぎをペレットなしで飼育する方法(食事内容)とは?

ウサギのエサをペレットなしにするなら食べ放題の牧草と、複数種類の野菜や野草が必要になります。

「牧草だけ」や「野菜だけ」だと栄養が不足したり、繊維不足になったりする恐れがあるので両方とも取り入れるのがオススメです。

ペレットなしの食事内容
  • 食べ放題の牧草
  • 4~6種類の野菜や野草
  • 果物は極力与えない

エサの量や与え方についてもう少し詳しく紹介しますね。

牧草…イネ科牧草を食べ放題で与える

うさぎをペレットなし飼育するならイネ科牧草を食べ放題で与える

「イネ科牧草をたっぷりッスよ」

牧草についてはイネ科牧草を食べ放題で与えます。

イネ科牧草とはチモシー、バミューダグラス、オーチャードグラスなどです。

簡単に言うと今与えているチモシーを食べ放題で与えれば大丈夫ですよ。

まい

牧草だけだと栄養価(ビタミンや食物酵素など)が不足するので、野菜や野草も必ず与えてくださいね。

野菜や野草…4~6種類を組み合わせて体重に合った量を与える

うさぎペレットなしの食事カロリー計算方法

野菜や野草は4~6種類を組み合わせて、体重に合った量をカロリー計算して与えます。

まずはウサギに必要な1日分のカロリーを計算しましょう!

カロリー計算方法

体重(kg)の0.75乗×100=1日に必要なカロリー(健康な生体)

たとえば体重が1.4kgなら129kcal、1.6kgなら142kcalです。

必要なカロリーがわかったら、カロリーを満たす量の野菜を用意します。

同じ野菜をカロリー分だけ与えると栄養が偏るので、カテゴリーが違う野菜を3~6種類組み合わせてください。

カテゴリー野菜名
(100gあたりkcal)
アブラナ科キャベツ(23kcal)、白菜(14kcal)、クレソン(15kcal)、など
キク科サラダ菜(14kcal)、レタス(12kcal)、サニーレタス(16kcal)など
カルシウムが多い野菜類パセリ(43kcal)、ダイコン葉(25kcal)、カブ葉(20kcal)、人参葉(18kcal)、バジル(24kcal)、ヨモギ(46kcal)など
セリ科パクチー(23kcal)、セリ(17kcal)、アシタバ(33kcal)など
硝酸塩が多めの野菜小松菜(14kcal)、ルッコラ(、シュンギク(22kcal)セロリ(15kcal)、チンゲン菜(9kcal)、など
葉野菜以外の野菜類人参根(39kcal)、ブロッコリー(33kcal)など

注意※カルシウム含有量が多い野菜・少塩酸塩が多めの野菜・葉野菜以外の野菜は与える量に注意してください。他の野菜より少なめに与えるのをオススメします。

野菜は低カロリーなので、けっこう量が多くなります。大きめボール1杯分の野菜が1日で消費されるぐらいです

ペレットなしのうさぎの食事内容例

「こんなにたくさんでもあっという間になくなる」

野菜のカロリーなどはコチラの飼育書を参考にしました。野菜の成分表・カロリーが細かく一覧表になっています。ペレットなしの献立作りに役立つ一冊ですよ。

果物…極力与えない

うさぎをペレットなしで飼育する方法(果物)

果物については糖分が多く含まれるので極力与えない方がいいです。

もし与えるなら「たまのご褒美に、ほんの少しだけ」をオススメします。

果物をオススメしない理由
  • 肥満の原因になる
  • 歯に悪影響を与える
  • お腹の不調を引き起こす恐れあり

果物はビタミンが豊富なので体に良いイメージがありますよね。私も毎日食べています。

でもウサギは人間と体の大きさが違いますし、粗食に適した体をしているので果物は体質的に合わないんです…

まい

果物はあげると喜びますが、ウサギのためを想うならなるべく控えましょう。私もほとんど与えていません。

まい

我が家のかかりつけ獣医さんには「果物を与えるなら月に4~5回まで」と指導されました。よかったら1つの目安にしてください。

数日おきにペレットなしの日を作るのも1つの手

数日おきにペレットなしの日を作るのもおすすめ

「完全にペレットなしにする必要はないわよ」

完全にペレットなしにするのではなく、数日おきにペレットなしの日を作るのも1つの手です。

実際に「完全にペレットをなくすのではなく、デトックスする日みたいな感覚で、定期的にペレットなし日を作る」という飼育をしているペットホテルさんのブログを見たことがあります(該当ブログのURLを貼りたいのですが、けっこう前のことでブログを見失ってしまいました。ごめんなさいm(__)mもし見つけたら貼りますね)

ペレットなし日のやり方

普段は適量のペレット(体重の1.5%量)を与え、1週間に1回や2週間に1回だけペレット抜きにする。

もしくは普段は野菜や牧草だけを与え、数日に1回適量のペレットも与える日を作る。

上記のやり方が良いのかは、今のところハッキリとは断言できません。ブログを読む限りだと「糞の質・量が向上した」みたいなことが書かれていましたが。

「こんな飼育方法をしている飼い主さんもいるよ」という1つの参考としてとらえてください。

まい

現在ペレットなしの食事に100%正しい答えはありません。私自身も模索中です。

まい

色んな人の意見も参考に、あとはウサギの様子を見ながら「自分のウサギに合ったベストな方法」を探してくださいね。

うさぎをペレットなしで飼育するなら守るべき4つの注意点とは?

もし本当にウサギをペレットなしで飼育するなら、絶対に守って欲しい注意事項が4つあります。

ペレットなしの注意点
  1. 徐々にペレットなしに移行する
  2. ペレットなしは健康な成うさぎだけにする
  3. 体調不良を起こしたらペレットありに戻す
  4. 食事と栄養の本を1冊は用意する

脅したいわけではありませんが、ペレットなしは一歩間違うとウサギの命を奪う危険があるからです。

ペレットなしを実行する前に、ザっとでいいので目を通してくださいね。

徐々にペレットありからペレットなしに移行する

徐々にペレットありからペレットなしに移行する

「急だとお腹の調子を崩しちゃうわ」

ウサギの食事をペレットなしにするなら、徐々にペレットなしに移行してください。

ウサギはストレスに弱いですし、お腹の不調を起こしやすいので、いきなりペレットなしにするのは危険だからです。

要注意!
  • お腹の環境の急激な変化で下痢などを引き起こす恐れがある
  • 野菜の水分で下痢をする恐れがある

まずは1~2週間に1回程度のペレットなし日から始めて、ウサギの様子を見ながら徐々に頻度を増やすのがオススメです。

まい

お腹の強さは個体差があるので急にペレットなしにして大丈夫な子もいれば、大丈夫じゃない子もいます。

まい

下手すると命を落とす危険があるので、徐々にペレットなしに移行するようにしましょう。

ペレットなしで体調不良を起こしたらペレットありに戻す

うさぎがペレットなしで体調不良を起こしたらペレットありに戻す

ペレットなしで体調を崩したら、ペレットありに戻してください。

体質的にペレットなしが合わないウサギもいるからです。

要チェックポイント
  • 下痢や軟便をしていないか?
  • 毛艶は悪くなっていないか?
  • その他食欲や元気さに変化はないか?

ペレットなしにすると野菜の摂取量が増えるので尿は増えます。

尿は増えますが下痢や軟便にはならないので、尿量以外の変化は危険信号と考えてください。

まい

体質的にペレットなしが合わないウサギの場合は、ペレットありの方が健康的に長生きできます。

まい

ウサギの様子をしっかりチェックして、少しでも変だと思ったらペレットありに戻す判断も大事と考えてくださいね

ペレットなしで飼育するのは健康な成うさぎだけにする

ペレットなしで飼育するのは健康な成うさぎだけにする

「発育不足・栄養不足になっちゃうッスよ」

ペレットなしで飼育するのは健康な若いウサギだけにしてください。

子ウサギ・高齢ウサギ・病気中のウサギに関しては発育不足や、栄養不足になる恐れが非常に高いので必ずペレットを与えましょう。

下記のような実例もあります。

牧草だけではやはり栄養不足に成ると思います。
私と同時期に飼い始めた人が、巷間の噂を真に受けて牧草だけで育てて
いましたが、他の餌も与えていた私の子とは体格の差が著しく違って来て、
背中の骨が目立つくらい痩せて居ました。
明らかに栄養失調だと指摘してからは、ペレットや野菜を上げ始めて丸々
と可愛く成りましたが、成長期の栄養不足からか、結果的に3年早く亡くな
りました。

引用元:知恵袋

子ウサギは成長のために栄養を多く必要としますし、高齢ウサギは若い頃と比べると食欲が落ちて痩せやすいです。

簡単に言うとペレットが必要な状態なので、ペレットをあげてくださいね。

まい

とくに子ウサギは突然死するほどデリケートです。しっかり体ができあがるまで、ペレットありが安心ですよ。

ペレットなしにするなら食事と栄養の本を1冊は用意する

うさぎのペレットなし飼育におすすめの本

「私も持っている飼育書、オススメです」

もしウサギをペレットなし飼育するなら「食事と栄養に関する本」を1冊は用意するのをオススメします。

ペレットは必要量を与えれば栄養不足・過多にならないように作られています。

でもペレットなしにするなら飼い主が栄養を考えて、バランス良く食事を与える必要があるからです。

まい

バランスよく野菜や野草を組み合わせるには、手元に飼育書が1冊あった方が安心です。私自身も飼育書を見ながら献立を考えています。

私の個人的なオススメは「よくわかるウサギの食事と栄養:大野瑞著」です。

  • 野菜、野草、ハーブの成分表が一覧表で記載
  • ウサギに必要な栄養素がわかる
  • 食べられる野菜、野草、ハーブを網羅

ペレットなし飼育するのに必要な情報がすべてまとめられています。

ウサギの食べ物に関する情報が1冊にギュギュっと詰まっています(介護職の記載あり)

うさぎ飼育でペレットなしが難しい理由とは?

ペレットなしでウサギは飼育できるとお伝えしましたが、現実はかなり難しいと言えます。

ペレットなしが難しい理由
  1. 1日分栄養の計算が難しい
  2. 栄養不足や栄養の偏りが起きやすい
  3. 新鮮野菜を常備するのは難しい
  4. 飼育費用がかなり高くなる
  5. 牧草を食べなくなる恐れがある
  6. 預けるのが難しくなる可能性あり

ペレットありでもウサギは10年以上生きるので、「ペレットありは難しいかも…」と思ったらペレットありで飼育しましょう。

どちらの判断もウサギにとって愛ある判断です。

ペレットなしは必要な1日分の栄養・カロリー計算が難しい

ペレットなしが難しい1つ目の理由は「栄養・カロリー計算の難易度が高い」です。

かなり簡単にですが、ウサギに必要な1日分栄養・カロリーを一覧表にしたので、まずはご覧ください。

必要な栄養素割合
たんぱく質・成長期…15~16%
・大人…13%
・シニア…13%以下
脂肪3%前後
糖質
(繊維質)
・成長期…14%
・妊娠中…14%
・大人…20%以上
ビタミンバランスよくビタミンA・D・Eを補給する
ミネラル0.5~1%
エネルギー摂取量
(大人の場合)
体重(kg)の0.75乗×100

参考元:うさぎと一生暮らす本p57より

表を見て「面倒」とか「意味わからん」とか思いませんでしたか?

ペレットなしにするならこの難しそうに見える栄養・カロリーを飼い主がしないといけません。けっこう大変です…

まい

市販ペレットはメーカー側が1日分の栄養&カロリーを綿密に計算してくれています。

まい


ペレットなしが難しい理由の大部分は「計算の難しさにある」と私は考えています。

ペレットなしは栄養不足や栄養の偏りを起こしやすい

うさぎはペレットなしは栄養不足や栄養の偏りを起こしやすい

「病気リスクを高める恐れもあるのよ」

ペレットなしが難しい2つ目の理由は「栄養不足や栄養の偏りを起こしやすい」です。

加えて特定の野菜や野草ばかり与え続けていると病気リスクも高まります。

栄養不足・過多について

よくあるのがキャベツやレタスだけをポイポイっと与えるケースです。

栄養のバランスを考えずに、「量を与えればいいだろう」と言わんばかりの食事を与え続けていると、ほぼ確実に栄養不足や栄養の偏りを起こすと考えてください。

病気リスクについて

特定の野菜や野草だけを毎日多量に与えると、ウサギの病気リスクが高まります。

たとえばカルシウムが多い野菜ばかりだと尿石症リスクが高くなるなど。

ペレットはメーカー側が1日分の栄養&カロリーを計算してくれているので、必要量与えれば栄養過多にも栄養不足にもなりません。

でもペレットなしにする場合は飼い主が計算するので、飼い主が知識不足だと栄養過多や栄養不足になってしまう可能性があるのです。

うさぎ用に複数種類の新鮮野菜を常備するのは大変

うさぎをペレットなし飼育する場合の栄養表(野菜)

ペレットが難しい3つ目の理由は「複数種類の新鮮野菜や野草常備するのは大変」です。

もしペレットなしで飼育するなら、カテゴリーの違う野菜を6種類程度、毎日バランス良く与える必要があります(牧草も必須!)

例えば…

  • 1日目…カブの葉、セリ、キャベツ、タンポポ、小松菜、ブロッコリー
  • 2日目…レタス、白菜、パセリ、セロリ、ブロッコリー、人参葉

これだけの種類を与えるとなると…冷蔵庫がパンパンになりますよね。

まい

もしかすると使いきれない野菜が出てくる可能性もあります。

ペレットなしはうさぎの飼育費用が高くなる

ペレットなしが難しい3つ目の理由は「飼育費用が高くなる」です。

野菜はペレットと比べて低カロリーなので、栄養面でウサギを満足させるには大量の野菜や野草が必要になります。ペレットと比べるとコストがかかるんです…

野菜量の例

たとえばですが1日の必要カロリーが129kcalのウサギがいるとします。

129kcalを摂取するなら小松菜だと3~5把(1把は約200~300g)が必要になります。量が多いですよね。

あくまで”量”を伝えたかっただけなので、実際は複数種類の野菜でカロリー計算してくださいね。

参考書籍:よくわかるウサギの栄養と食事p137

家庭菜園できたり、近くに野草採取できる場所があったりするなら、毎日新鮮な野菜類を安く大量に用意できます。

実際に我が家は小さいですが庭があるので家庭菜園以外に、色んな野草も常に採るので財布は痛くも痒くもありません。

でも庭・ベランダ・野草採取場所がないと、「コスト問題で辛くなるかもしれない」と覚えておいてくださいね。

毎日ボール1杯分の野菜や野草を収穫できるなら、コスト問題もクリアできます。
ペレットなしはうさぎの飼育費用が高くなる

ペレットなしにすると牧草を食べなくなる恐れがある(偏食悪化)

うさぎはペレットなしにすると牧草を食べなくなる恐れがある(偏食悪化)

「好きなものばかり食べるわよ」

ペレットなしが難しい5つ目の理由は「牧草を食べなくなる恐れがある」です。

ペレットなしにする場合は野菜・野草・ハーブを代わりに与えるのですが、ウサギは牧草よりも野菜類を好みます。

まい

ウサギはもともと偏食が多い生き物なので、「牧草は嫌!野菜を出せ!」となりやすいんです…

ウサギが牧草嫌いになってから、再度牧草好きに戻すのはかなり難しいです。かなり苦労します。

この牧草嫌いになるリスクも踏まえた上で、ペレットなしを検討してくださいね。

まい

我が家のウサギ達は牧草好きに育ちきってから、ペレットなし日を作りました。この対応が良かったのか、現在も牧草をモリモリ食べてくれています。

ペレットなしは災害時やペットホテル利用時に困る可能性がある

ペレットなしは災害時やペットホテル利用時に困る可能性がある

ペレットなしが難しい6つ目の理由は「災害時やペットホテル利用時に困る」です。

災害時のリスク

牧草とペレットではある程度長期保存・備蓄できますが野菜はできません。

物流が途絶えたり、避難したりした時にウサギの食料確保に困る恐れがあります。

ペットホテル利用時のリスク

ペレットホテルを利用する際はペレットと牧草が必要です。

野菜や野草は基本受け付けてもらえないので、預ける際に困る可能性があります。」

「預ける時だけペレットを与えればいい」と思っていても、ウサギは食のこだわりが強いので受け付けてくれない恐れがあります。

まい

とくに牧草は受け付けなくなる可能性がダントツで高いので、「野菜や野菜だけの食事」は避けた方がいいです。牧草も必ず与えてください。

まい

できればたまにペレットを与えて慣れさせておくと安心ですよ。

でも…うさぎにペレットは悪影響だから野菜や牧草だけの方が長生きするのでは?

ペレットには「ウサギに悪影響説」がいくつかあります。

ペレットの悪影響説
  1. 元家畜飼料だからうさぎの健康に悪い説
  2. ペレットを与えているからあまり牧草を食べない説
  3. ペレットでうさぎの病気が増えている説
  4. ペレットに含まれるビタミンは製造から数か月で消失する説

悪影響説の一部は事実なのですが、ペレットありだと長生きできないは間違いです。

ペレットありでもウサギは10年以上生きます。

まい

ペレットの悪影響説について詳しくお伝えしますね。

ペレットは元家畜飼料だからうさぎの健康に悪い説

ペレットは元家畜飼料だからうさぎの健康に悪い説

ペレットは元家畜飼料だからウサギに悪影響説は半分事実です。

ペレットは「早く大きくして出荷できるようにする」ための家畜用飼料がルーツです。

まい

ぶっちゃけ一昔前のペレットなら与えずに、「牧草と野菜だけで育てた方が良い」と言い切れるレベルでした。

現在のペレットは粗食が基本であるウサギの体質を考え、粗繊維率20%前後(または以上)の高繊維で、低カロリーなペレットが販売されています。

牧草中心の食生活である必要はありますが、ペレットは絶対排除すべき悪者ではないと私は考えています。

それに私は色んな飼育書を読み漁っていますが「ペレットなしを推奨する飼育書」は今のところ見かけていません。

まい

ペレットが絶対悪なら、もっとペレットなしを推奨する書籍があるハズとも私は考えています(※)

私が持つ飼育書「よくわかるウサギの食事と栄養p65」にも「ペレット無しは可能だが維持は難しい」と書かれています。

ペレットを与えているからあまり牧草を食べない説

ペレットを与えているからうさぎがあまり牧草を食べない説

「ペレットの量が問題ッスよ」

ペレットを与えているからウサギが牧草をあまり食べない説はほぼ間違いです。

ペレットが悪いのではなく、与えているペレットの量が問題と言えます。

要注意!
  • ペレットやオヤツの量が多い
    →お腹がいっぱいで牧草を食べない
  • ペレット中心で育てられたウサギ
    →ペレット好きの牧草嫌いに育つ

牧草中心かつ、適量のペレット・オヤツで育ったウサギは牧草をモリモリ食べます。

実際に我が家のウサギ達はペレットありでも、牧草をモリモリ食べていたので間違いありません。

まい

牧草をあまり食べなくて悩んでいるならペレット量の調整や、牧草種類の変更を検討してください。牧草好きになる可能性ありですよ。

《食べて欲しい!》うさぎが牧草を食べない理由と対処法とは?牧草嫌いを改善しよう!《食べて欲しい!》うさぎが牧草を食べない理由と対処法とは?牧草嫌いを改善しよう!

《成長期・大人・高齢》うさぎのペレット量は1日何g?あげすぎとどうなる?適正量の計算方法を徹底解説!《成長期・大人・高齢》うさぎのペレット量は1日何g?あげすぎとどうなる?適正量の計算方法を徹底解説!

ペレットでうさぎの肥満が増えている説

ペレットでうさぎの病気が増えている説

「牧草中心じゃないと肥満になるわわよ」

ペレットでウサギの肥満が増えている説はほぼ間違いです。

野菜クズをエサにしていた昔と比べ、ペレット食になった現代の方が肥満ウサギが増えているとの意見もあります。

まい

確かに肥満ウサギは増えていますが問題はペレットそのものではなく、ペレットの量と甘いオヤツの与えすぎが原因です。

確かにペレットは牧草と比べてカロリーが高いので、肥満の原因になりやすいですが問題は量です。

適量のペレットならカロリーオーバーにならないので、肥満化する恐れはほとんどありません(我が家のウサギ達で実証済み)

まい

あと昔と比べて果物や甘いオヤツ(チュールなど)を与える飼い主さんが増えているのも、肥満増加の大きな原因です。

ウサギが家畜に近い存在だった昔と比べ、現代はウサギをパートナーとして共に暮らす飼い主さんが大多数ですよね。

より近い存在になった→可愛い→可愛いから何か与えたくなる→甘いオヤツを与えすぎてしまう…可愛いがゆえに、つい肥満の原因になる行為をしてしまいがいがちなのです。

まい

ペレットが悪者ではなく、ウサギの食生活が乱れているのが肥満と私は考えています(何だか人間と一緒ですね)

ペレットに含まれるビタミンは製造から数か月で消失する説

うさぎのペレットに含まれるビタミンは製造から数か月で消失する説

ペレットに含まれるビタミンは製造から数ヶ月で消失する説は、まだ「言われている」の段階ではあるものの本当です。

このペレットの中にビタミンも配合されていますが、このビタミン、ペレットが作られてから数ヶ月で効果がなくなるとも言われています。その為に、野菜やビタミン剤を与える事を考える事も必要になります。

引用元:うさぎのしっぽ

「じゃあ、ペレットは必要ないのか?」と聞かれるとそうではありません。

基本的な栄養はペレットから摂取し、オヤツとして野菜を与えればバランスの良い食事になります。

まい

全体を通して何が言いたいかというと「ペレット=悪者」ではないってことです。

まい

実際に我が家の1代目ウサギは毎日ペレットを食べていましたが長生きしましたし、病気1つしませんでしたよ。

《実体験》うさぎをペレットありで飼育しても10年以上長生きする

《実体験》うさぎをペレットと牧草で飼育しても10年以上長生きする
\前1代目ウサギ「まめちゃん」です/

私の実体験
ペレットを与えていてもウサギは長生きしてくれる。必ずしも「ペレット=不健康」や「ペレット=不要物」ではない。

ハッキリ言って今のところ、「ペレットは与えた方がいいor与えない方がいい」に明確な答えはありません。

飼い主さんの考え次第です。

まい

ただ私から1つお伝えしたいのは「ペレットありでもウサギは長生きする」です。

我が家の1代目ウサギはペレットありでしたが、私と11年間共に暮らしてくれました。

最後は斜頸になりアッという間にお空に帰ってしまいましたが、11歳まで1度も病気をしなかった超健康じぃちゃんでしたよ。

まい

私は今後の情報によっては「完全ペレットなし」を選択するかもしれませんが、現状は「ペレットもあり」でウサギを育てていくつもりです。

【結論】うさぎはペレットなし飼育できるけど現実的には難しい

まとめ

結論としてウサギはペレットなし飼育できますが現実的には難しいですし、体質的に合わないウサギもいます。

もしペレットなしで飼育するなら下記を必ず守ってあげてくださいね。

ペレットなし飼育で大事なこと
  • 複数種類の野菜や野草をバランス良く与える
  • 野菜だけではなく食べ放題の牧草も与える
  • ウサギの体調が悪くなったらペレットありに戻す
  • 子ウサギと高齢ウサギはペレットありで飼育する

ペレットに関しては賛否両論がありますが、ペレットは体に悪い説のほとんどは飼い主が原因です。

ペレット=悪と決めつけずに、色んな意見を見聞きして最終決定しましょう!

ペレット体に悪い説について

ペレットは適量を与えれば太らないし牧草もモリモリ食べる。肥満や牧草嫌いの原因は、ペレットやオヤツのの与えすぎである可能性が非常に高い。

何よりペレットありでも10~12年生きるのは我が家のウサギが実証している。

私自身も色んな意見を見聞きし、ウサギ体調を見ながら現在は「普段は野菜・野草・牧草中心の食事で、3日に1回だけ適量のペレットを与える」に落ち着きました。

私の選択が100%正しいわけではないので参考にしつつ、自分のウサギにとって最良の選択を模索してくださいね。

まい

この記事を読んでいる飼い主さんとウサちゃんが一分でも長く健康に、同じ時を過ごせますように。ではまた別の記事でお会いしましょう!

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