最新記事 by 男児3人+ウサギ3匹の母(まい)愛玩動物飼養管理士 (全て見る)
- 【健康重視】うさぎ用ペレットのおすすめランキング!選び方を愛玩動物飼養管理士が解説 - 2023年2月4日
- 【助けて】うさぎの体調不良サインとは?隠すって本当?具合悪い時の仕草・行動・原因を解説 - 2022年12月24日
「ウサギが食べられるハーブは?効果、与え方(量・いつから・注意点)は?」
結論から言うとウサギへハーブを与えられるのは生後3~4か月以降です。
薬効成分があるので与える量は少量(葉2枚程度~)をオススメします。
- 穏やかな薬効効果
(免疫アップや食欲増進など) - 健康的なオヤツになる
- 単調な食生活の良い刺激になる
- 食物酵素を摂取できる
ハーブはウサギにとってメリットの多い食べ物ですが、与え方や量によっては悪影響を与える恐れがあります。
ハーブを与える前に注意点もしっかりおさえておきましょう!
まい
まい
目次
うさぎへハーブを与えるメリットとは?
ハーブはウサギへ良い刺激・効果を与えますし、生の状態なら食物酵素も摂取できます。
- 香りで食欲を促進
- 穏やかな薬効効果がある
- 健康的なオヤツになる
- 単調の食生活の良い刺激
- 食物酵素を摂取できる
一言にするとハーブはウサギのオヤツに超優秀なので、ぜひぜひ取り入れてください。
我が家もハーブを複数与えていますよ。
ハーブは香りでうさぎの食欲を促進する効果がある
ハーブは香りが強いので、ウサギの食欲を促進する効果があります。
普段の食生活においても良い刺激になるのですが、食欲不振時にもオススメです。
- 香りが食欲を取り戻すキッカケになる
- 美味しいから食欲不振時でも食べられる
実際に我が家の2代目ウサギは避妊手術後の食欲不振で水さえ飲めない状態でしたが、タンポポだけは好んで食べてくれて、何とか不調を乗り越えられた経験があります。
まい
まい
ハーブには穏やかな薬効効果がある
ハーブには穏やかな薬効効果があります。
例を挙げると消化促進、殺菌、鎮痛、リフレッシュ効果などです。
まい
ウサギが病気になったら即病院へ行くべきですが、「穏やかな薬効効果」を期待するのであればハーブはオススメです。
ちなみに効果実感についてですが、ハーブを与えていてもコレと言って変化はありません。
まい
ハーブはうさぎの健康的なおやつになる
ハーブはウサギの健康的なオヤツになります。
ウサギは粗食に適した体をしているので、実は甘いオヤツがあまり良くありません。たとえば果物、チュール、クッキー、ボーロなど。
Feeding too many treats leads to obesity and health problems. Sugary treats can cause dental disease and dysbiosis (an intestinal condition where overgrowth of bacteria causes diarrhea and gas).
引用元:SAN DIEGO HOUSE RABBIT SOCIETY
ハーブは加糖や、炭水化物・小麦の配合ゼロの自然食品です。
お腹や歯に優しく、肥満の原因にもなりにくいので超ヘルシーなんですよ。
まい
旬のハーブは単調な食生活の良い刺激になる
旬のハーブは単調の食事・生活への良い刺激になります。
ごめんなさい。コレについては完全に私の持論となってしまいますが少し聞いてください。
まい
ウサギが健康で長生きするためには、ちょっとした変化や良い刺激が大事だと私は考えています。
ハーブは季節によって採れるものが違いますし、香りが強いものが多いです。
ウサギに大きなストレスを与えることなく、生活に程よく変化を与えてくれるので、ウサギに良い刺激に与えるのではないかと思うのです。
まい
ハーブから生の植物に含まれる食物酵素を摂取できる
ハーブからは食物酵素を摂取できます。
食物酵素とは食べ物の消化・吸収を高める働きを持っている酵素です。生の植物に豊富に含まれています。
この食物酵素は熱に弱く、ペレットなどの加工食品から供給される量は極めて低いとされています。
引用元:うさぎ用品とケア専門店ココロのおうち
食物酵素は熱を通していない天然の生の食材、生野菜や生牧草に豊富に含まれています。
つまりハーブは食べ物の消化吸収を助けてくれるので、お腹の調子を崩しやすい時期に最適な食べ物とも言えます。
まい
うさぎが食べられるハーブの種類一覧表
ウサギが食べられるハーブはミント、レモンバームなどたくさんあります。
下記に該当するハーブはウサギにあげて大丈夫です。
シソ、ミント、バジル、レモンバーム、ローズマリー、セージ、タイム、オレガノ、セリ、セロリ、パセリ、アシタバ、三つ葉、ディル、イタリアンパセリ、パクチー、フェンネル、カモミール、マリーゴールド、エキナセアなど。
それぞれのハーブにどんな効果・効能があるのか、キク科・セリ科・シソ科にわけて紹介していきますね(※)
※注意 記載する効果効能は主に人で言われているものです。ウサギと人は同じ哺乳類なので共通する健康効果があるとは思いますが、参考程度にお考えくださいね。
シソ科ハーブの効果効能
まい
シソ
シソ(別名:大葉)はウサギが食べられるハーブです。
βカロテン、ビタミンC、カルシウムが豊富に含まれています。
香り成分のぺリルアルデヒドには抗菌作用や防腐作用などが知られています。
まい
まい
ミント
ミントはウサギが食べられるハーブです。
ペパーミントには消化促進、殺菌、鎮痛、リフレッシュなどの効果が期待できます。
スペアミントはペパーミントより刺激が少なく、抗菌・鎮痛作用があります。
まい
バジル
バジル(和名:メボウキ)はウサギが食べられるハーブです。
食欲増進、抗菌、抗炎症、利尿、駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)などの作用があります。
バジルの香り成分(エストラゴール)には発がん性があると言われているので長期間与え続けたり、過剰に与えるのは避けてくださいね(※)
まい
レモンバーム
レモンバーム(別名:メリッサ)はウサギが食べられるハーブです。
鎮痛、鎮静、抗ウィルス、甲状腺機能低下、血圧降下、抗けいれん、抗うつ、駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)などの作用があります。
甲状腺機能低下症には禁忌ですのでご注意ください。
まい
まい
ローズマリー
ローズマリー(和名:マンネンロウ)はウサギが食べられるハーブです。
抗酸化作用、神経を和らげる効果、消化不良への効果、抗うつ、抗けいれん、駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)、鎮痛、血行促進、抗菌などの効果があります。
まい
まい
セージ
セージ(和名:ヤクヨウサルビア)はウサギが食べられるハーブです。
抗酸化、抗真菌、抗炎症、抗菌、収斂、抗けいれん、駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)、消化促進などの効果があります。
まい
タイム
タイム(和名:ジャコウソウ)はウサギが食べられるハーブです。
抗菌、駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)、抗けいれん、鎮咳、去痰、収斂、駆虫などの作用があります。
まい
オレガノ
オレガノ(和名:ハナハッカ)はウサギが食べられるハーブです。
抗けいれん、去痰、消化促進、鎮痛、抗菌、解毒、強壮、利尿、駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)などの作用があります。
まい
セリ科ハーブの効果効能
\
まい
セリ
セリはウサギが食べられるハーブです。日本原産で、春の七草の1つでもあります。
βカロテン・ビタミンC・ビタミンBが豊富で、カリウムも多く含みます。
まい
セロリ
セロリ(和名:オランダミツバ)はウサギが食べられるハーブです(スープセロリも与えて大丈夫!)
βカロテン、ビタミンC、ビタミンB、カルシウム、カリウム、鉄分が豊富です。
抗酸化成分、整腸作用、利尿作用、強壮作用が知られています。
セロリのアピインという成分には精神を安定させる作用、ポリアセチレンには抗酸化作用があります。
まい
アシタバ
アシタバ(明日葉)はウサギが食べられる和のハーブです。
βカロテン、ビタミンC、ビタミンB、ビタミンE、カルシウム、鉄が豊富に含まれています。
抗酸化作用があります。
まい
ミツバ
ミツバ(糸ミツバや根ミツバ)はウサギが食べられる和のハーブです。
βカロテン、ビタミンC、鉄分が豊富に含まれています。
抗菌作用、抗酸化作用、免疫力アップ、鎮静作用などの効果があります。
まい
ディル
ディルはウサギが食べられるハーブです。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、葉酸、ナイアシン、カルシウム、マグネシウムを多く含みます。
まい
パセリ(イタリアンパセリ)
パセリ(イタリアンパセリ)はウサギが食べられるハーブです。
駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)、血圧降下、栄養補給、利尿作用などの効果があります。
腎臓疾患では禁忌とされているので、腎臓疾患持ちのウサギには与えないでくださいね。
まい
まい
パクチー
パクチー(和名:コエンドロ)はウサギが食べられるハーブです。
βカロテン、ビタミンC、ビタミンB、カリウム、カルシウムが豊富に含まれています。
人間だと好き嫌いが分かれる独特の香りはカプリアルデヒドで、消化促進作用が知られています。
まい
フェンネル(ウイキョウ)はウサギが食べられるハーブです。
腸内のガスを排出、胃痙攣の鎮静、母乳分泌の促進、消化促進、栄養補給、抗菌、鎮咳、鎮痙などの効果があります。
まい
キク科ハーブの効果効能
まい
カモミール
カモミール(和名:カミツレ)はウサギが食べられるハーブです。
ジャーマンカモミールとローマンカモミールがありますが、一般的なのはジャーマンカモミールです。
駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)、精神的緊張を和らげる、抗炎症、抗菌、鎮静、鎮痙などの作用があります。
まい
マリーゴールド
マリーゴールド(和名:キンセンカ)はウサギが食べられるハーブです。カレンデュラとも呼びます。
抗炎症、抗菌、鎮痛、解毒、駆風(消化管内にたまったガスの排出促進)などの効果があります。
まい
エキナセア
エキナセア(和名:ムラサキバレンギク)はウサギが食べられるハーブです。パープルコーンフラワーとも呼ばれます。
免疫賦活、抗菌などの効果があります。
まい
うさぎへのハーブの与え方
ハーブは薬効が強いので与えるなら生後3か月以降に、少量与えるのがオススメです。
- あげるのはいつから?
- 量はどのくらい?
- 与える頻度は?
更に詳しくハーブの与え方について説明しますね。
うさぎにハーブをあげるのはいつから?
ウサギにハーブを与えるのは生後3か月以降です。生後4か月以降だとより安心と言えます。
盲腸の微生物叢が安定する生後3ヶ月までは、細菌性腸炎(下痢)をおこしやすい時期です(引用元:オダガワ動物病院)
お腹が安定していない生後3か月未満のウサギにハーブを与えると下痢する恐れがあるからです。
実際に「お迎えしたばかりのウサギに生の葉野菜(キャベツなど)を与えたら下痢した」なんて話をよく耳にします。
子ウサギにとって下痢は死の危険もあるので、ハーブを与えるなら生後3か月以降にしてくださいね。
まい
まい
うさぎにあげていいハーブの量はどのくらい?
ウサギに与えるハーブの量は少量にとどめてください。
ハーブの薬効は穏やかに効くものですが薬効がある以上、慎重に与える必要があるからです。
葉2~3枚程度を基準に、多くならない程度に与えてくださいね。
量にについて飼育書などを複数調べましたが「少量与える」と記載されている程度でした。
厳密に「体重〇〇㎏なら〇g」といった記載はなかったので、オヤツやサプリメント程度に与えるのをオススメします。
我が家のウサギ達にハーブを与える時も葉3枚程度です。
健康への悪影響は今のところゼロ・毛艶良し・超元気なので、量として合っているのではないかと思います。
まい
うさぎにハーブをあげる頻度は?
ウサギにハーブを与える頻度は5日与えたら2日休むが良いとされています(参考元:よくわかるウサギの食事と栄養p71)
5日与えたら2日休むを基本とし、あとはウサギの様子を見ながら飼い主が調整するのをオススメします。
まい
ウサギ用ハーブはすべて自家栽培なので、良い感じに育ったら与えています。
育っていなかったら与えないので、自然と毎日は与えないサイクルが出来上がっている感じです。
まい
うさぎにハーブを与える際の注意点とは?
ハーブや野草はウサギにメリットが多いですが、野菜と比べて薬効効果が高い食べ物です。
与え方を間違えるとウサギに悪影響を及ぼす恐れがあります。
- 妊娠中は与えない
- 持病持ち・服薬中は与える前に獣医へ相談
- 自然療法するなら専門医に指導を受ける
- 1種類のハーブを継続して大量に与えない
- 食べられるかわからないハーブは与えない
「どんな点に注意して与えるべきなのか?」について詳しく説明しますね。
妊娠中のうさぎにハーブをあげてはいけない
妊娠中のウサギにハーブは与えない方がいいです。
すべてのハーブではありませんが多くのハーブは「妊娠中は禁忌(与えたらだめ)」と記載されているからです。
念のためハーブは与えない方が安心ですよ。
まい
うさぎが持病持ち・服薬中ならハーブをあげる前に獣医に相談
ウサギが持病持ち・服薬中ならハーブをあげる前に、獣医に「与えて問題ないか?」を相談してください。
- 持病によってはハーブで症状が悪化する恐れがある
- ハーブによっては薬の効果を打ち消す恐れがある
オヤツ程度であれば問題ないケースもありますが、念のため聞いておいた方が安心ですよ。
うさぎをハーブで自然療法するなら専門医に指導を受ける
ウサギにハーブによる自然療法を検討しているなら、ぜひ1度専門医に指導を受けてください。
大前提としてハーブでウサギの病気を治そうとしてはいけません。何かしらの症状が出ているなら病院を受診して、キチンと治療を受ける必要があるからです。
まい
薬効に期待して与えるなら専門的知識が必要になるので、詳しい獣医に相談しましょう。
どうしても近くになくて通えないなら、自分でしっかりと調べた上でハーブ療法を行ってくださいね。
1種類のハーブを継続的して大量にうさぎへあげてはいけない
1種類のハーブを継続して、大量にウサギへ与えるのはやめましょう。
ハーブには穏やかではあるものの薬効があります。
「体に良いから」と同じハーブばかりをたくさん与えていると、体に害を及ぼす恐れがあるからです。
人間も体にいいからと同じものばかりを食べていると、栄養が偏りますよね。
ウサギも同じなので「バランス良く与える」を意識してハーブを取り入れましょう。
食べられるかわからないハーブをうさぎにあげてはいけない
ウサギが食べられるかわからないハーブは与えるのをやめておきましょう。
「ウサギは野生の本能で食べられないものがわかる説」をよく耳にしますが嘘です。
まい
飼育下のウサギは食べられるものを教わっていないので、美味しそうだと思ったら有害でも食べます。
飼育書に食べられると記載されているハーブ以外は与えない方が安心です。
まい
うさぎに安心安全なハーブをあげたいなら自家栽培がおすすめ
ウサギに与えるハーブは買っても良いですが、自家栽培もオススメです。
- ハーブは簡単に育つ
- 虫よけ不要
- 窓際のちょっとしたスペースが自家栽培可
- 新鮮なハーブがいつでも手に入る
- いちいち買うより安い
私はお菓子の材料をゴミにしてしまうほど雑な性格ですが、ハーブはすくすく育ってくれています。
つまり不器用&おおざっぱな人間でも簡単に育つぐらいハーブ栽培は楽です。
「ウサギに手作りのオヤツをあげたい。でも面倒なのは嫌」ならハーブはめちゃくちゃオススメですよ。
まい
まい