【筋肉モリモリなのに脆い!?】うさぎの足の構造とは?7つの特徴を紹介

【筋肉モリモリなのに脆い!?】うさぎの足の構造とは?7つの特徴を紹介

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10年以上ウサギ3匹と暮らして感じた「幸せ」と「苦労」をもとに、お悩み解決案を提案します。記事最下部にコメント欄あり。気軽に育兎相談どうぞ。愛玩動物飼養管理士(登録番号241110200号)

「ウサギの足の構造・仕組みは?どんな特徴があるの?」

結論から言うとウサギの足は瞬発力に特化しています。

天敵から素早く逃げるための早い足を得る代わりに、骨が軽量かつ脆いという諸刃の剣のような構造が大きな特徴です。

この記事でわかること
  • 足の指は何本あるの?
  • 足裏に肉球はあるの?
  • 足の骨は丈夫?
  • 速さやジャンプ力はどれくらい?
  • その他足に関する習性・特徴は?

今回はウサギの足の構造・特徴について熱く語ります。

「ウサギの足ってどうなっているのか?」について一緒に見ていきましょう!!

うさぎの足の構造とは?

ポイント

ウサギの足は穴掘り・ダッシュで逃げるのに特化した構造をしている反面、骨が脆くて骨折しやすいのが大きな特徴です。

ウサギの足の構造
  1. 爪は前足に5本、後ろ足に4本
  2. 足裏は被毛で覆われている
  3. 足の骨は脆く軽量
  4. 前足は短く、後ろ足は長い
  5. ジャンプ力は高いけど着地が苦手
  6. 足は収納式になっている
  7. 後ろ足をダンダン踏み鳴らす

ではウサギの足の構造・特徴を詳しく見ていきましょう!!

特徴1.うさぎの爪は前足に5本、後ろ足に4本

特徴1.うさぎの爪は前足に5本、後ろ足に4本

「硬くてするどい爪をしているッスよ」

ウサギの爪は前足に5本、後ろ足に4本です。人間の爪と比べて細長い形状(筒っぽい)をしています。

飼いウサギのルーツであるアナウサギは土の中で生活をしていたので、穴掘りしやすいように爪は硬く丈夫です。

まい

飼いウサギは土を掘ったりしないので、定期的に切ってあげないと爪が伸びすぎてしまいます

まい

爪が伸びすぎると様々なトラブル(歩行困難など)に繋がるので注意してあげてくださいね。

特徴2.うさぎの足裏は被毛で覆われている

特徴2.うさぎの足裏は被毛で覆われている

「犬や猫と違って肉球はない」

うさぎの足裏には肉球がなく、代わりに毛で覆われています。

「ウサギ×肉球」は最強に可愛い組み合わせですが残念ながらありません。

ウサギの品種によっては前足の指に小さな肉球がある個体ならいますが、犬猫のようなハッキリとした肉球は皆無です。

まい

ウサギの足裏は被毛で覆われているのでフローリングで遊ばせていると滑ったり、足裏へ大きな負担がかかったりします。

まい

足の骨折・足裏がハゲる恐れがあるので飼育環境(マットを敷くなど)をしっかりと整えてあげてくださいね。

【これって肉球!?】うさぎに肉球がないのはなぜ?理由は?画像で確認しよう【これって肉球!?】うさぎに肉球がないのはなぜ?理由は?画像で確認しよう

特徴3.うさぎの足の骨は脆く軽量

特徴3.うさぎの足の骨は脆く軽量

ウサギの足の骨は脆く軽量です。

どれくらい軽いかと言うと総体重における骨の割合はゾウ25%・ヒト18%・犬14%・猫12%に対し、ウサギはたったの7〜8%しかありません(空を飛ぶ鳥レベルです…)

まい

「何でそんなに軽いの!?」と思いますよね。実は骨が軽いのは厳しい自然界を生き抜くための進化です。

自然界のウサギは「捕食される側」なので、天敵から素早く逃げる必要があります。

骨が軽い=体も軽い分早く走られるのでウサギは骨が軽量になっているのです。

まい

「逃げる」において骨は軽い方がいいのですが、「折れやすい」というデメリットも発生します。

うさぎの足は筋肉モリモリだけど骨折しやすい

うさぎの足は筋肉モリモリだけど骨折しやすい

「とくに野生ウサギは筋肉マッチョ」

ウサギの足は筋肉モリモリな反面、骨が軽量なので骨折しやすいです。

ウサギはとにかく速く走られるように筋肉は発達していますが、体を軽くするために骨は軽量になっています。

つまり速く走るのは得意なのに骨折しやすいんです…

まい

骨折しやすいのは本当です。

まい

「…君いつ骨折したの?」と聞きたくなるほど、いつの間にか骨折する子も少なくありません。

特徴4.うさぎの前足は短く、後ろ足は長い

ウサギは前足が短く、後ろ足は短いです。長さに大きな差があります。

前足はちょこんとしています。
うさぎの前足

ウサギが本気で前足は伸ばすと長いです。ビヨ~ンとしています。
うさぎの前足

実は!ウサギの足は見た目が可愛いだけではなく、「長さの違いに大きな役割」があります。

まい

「なぜ長さが違うのか?どんな役割があるのか?」についてもう少し詳しく説明しますね。

うさぎの前足は素早く穴掘りできるように特化

うさぎの前足は素早く穴掘りできるように特化

ウサギの前足が短いのは素早く穴掘りができるように特化しているからです。

飼いウサギのルーツであるアナウサギは土を掘って巣穴を作ります。

まい

ウサギは穴掘りが得意なのですが、上手に穴を掘れるのは「短い前足」に秘密があるんですよ。

前足が短いと力が入りやすく、前後にシュパパパパっと素早く動かせます。

効率的に土を掘るには前足が短い方が都合が良いのです。

まい

ウサギは穴掘りに最適な前足をしているので、数メートル程度の穴ならあっという間に掘っちゃいますよ。

うさぎの後ろ足は天敵から逃げるためスピードに特化

うさぎの後ろ足は天敵から逃げるためスピードに特化

「このダラけている姿からは想像できませんよね」

ウサギが地面を飛ぶように素早く走られるのは、発達した後ろ足の筋肉のお陰です。

ウサギは自然界だと「捕食される側」なので、天敵から素早く逃げる必要があります。

天敵発見→ダッシュで逃げるが瞬発的にできるように、すさまじい脚力を持っているのです(だからキックされると超痛い…)

まい

ちなみにウサギは50cmの柵をゆうゆうと飛び越えるジャンプ力、最高時速80kmに到達するスピードを持っています。

まい

ジャンプ力・瞬発力・スピードに優れているのですが、肺が小さいため持久力に関しては低いです(速いけど長くは続かない)

特徴5.うさぎは足のジャンプ力は高いけど着地が苦手

特徴5.うさぎは足のジャンプ力は高いけど着地が苦手

「ケージぐらいの高さでも危険」

ウサギは足のジャンプ力は高いですが着地がかなり苦手です。

高いところからのジャンプが得意な身近な動物と言えば猫がいますよね。猫は衝撃を吸収する肉球があるので高い所からでも上手に着地ができます。

一方でウサギの足裏には肉球がなく、毛で覆われています。滑りやすく、クッション性も低いので上手に着地ができないのです。

まい

着地が下手な上にウサギは骨がもろいので、高い所から落ちて骨折する事故が多いです。

まい

ケージの上に登らないようにしたり、抱っこする時は落とさないようにしたりと注意してあげてくださいね。

特徴6.うさぎの足は収納式・折り畳み式になっている

ウサギの前足・後ろ足は折り畳み式になっています。

状況に合わせて器用に伸ばしたり、折りたたんだりができるんですよ。

通常時のウサギです。

うさぎの前足と後ろ足

足を伸ばすとこんな感じ。主にリラックスしている時や、暑い時に足を伸ばします。
うさぎの足が伸びた状態

手足を収納するとこんな感じ。鏡餅感がありますよね。寒い時や眠い時によく見かける体勢です。
うさぎが前足・後ろ足を収納した状態

ウサギは足を折りたたんだりすることで、上手に体温調整などをします。

厳しい自然環境を生き抜くための仕組みの1つと言えますよね。

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特徴7.うさぎは後ろ足をダンダン踏み鳴らす

特徴7.うさぎは後ろ足をダンダン踏み鳴らす

「足ダンは警告音ッスよ」

ウサギは後ろ足を床に叩きつけてダンッ!ドンッと音を立てます。

正式名称は「スタンピング」ですが、ウサ飼いの間では「足ダン」と呼ばれています。

足ダンする理由
  • 不快な音・ニオイ・声への警戒
  • 恐怖・危険を感じている
  • 飼い主にかまって欲しい
  • 嫌なことをされて怒っている
  • 飼い主への要求行動(ペレット頂戴など)

元々は群れの仲間に「敵がきた!逃げて!」と警告するための行動ですが、飼育下のウサギの場合は色んな意味で足ダンをします。

まい

ウサギの足は走る・掘る以外に、感情表現の役割も担っているのです。

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【まとめ】うさぎの足は瞬発力に特化した構造になっている

まとめ

ウサギの足の構造はとにかく外敵から素早く逃げられるようにつくりになっている特徴があります。

厳しい自然界を生き抜くための仕組みではありますが、同時にどうしようもない弱点も生まれてしまいました。

ウサギのスゴイところ!
  • ジャンプ力・瞬発力・ダッシュ力が優れている
  • 何メートルもの穴を素早く掘れる
  • 状況に合わせて足を折りたたんで体温調整できる

ウサギのちょっと残念なところ
  • 骨が軽量で脆い
  • 着地が苦手
  • 骨折しやすい

「ウサギと一緒に暮らしたいな」とか「もう一緒に住んでいるよ」という方は、ウサギの骨折に注意してあげてくださいね。

まい

本日はここまで。では、また別の記事でお会いしましょう!

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