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「ウサギは飼いやすい?どんなメリット・デメリットがあるの?」
結論から言うとウサギとの暮らしは、メリットよりもデメリットの方が多いです。
- トイレを覚えないとそこら中オシッコまみれ
- 部屋を齧ってボロボロにされる
- 思春期や発情期に凶暴化する…etc.
可愛いウサギを飼って寂しさを埋めたいと思っていたら「癒やされるどころか逆にストレスになった」という方が多いです。
もし本気でウサギとの暮らしを考えているなら、「メリット」よりも「デメリット」を知ってください。
まい
- ウサギは飼いやすいのか?
- どんなメリット・デメリットがあるのか?
- うさぎ飼育はどんな人にオススメなのか?
目次
うさぎは飼いやすい動物なのか?
犬や猫は月齢が低いと長時間のお留守番が難しいですがウサギは可能です。
1代目ウサギの時はお迎えした翌日から仕事がありましたが、良い子にお留守番してくれましたよ。
まい
飼い主はウサギがサークルで遊んでいる間にお風呂に入ったり、家事を終わらせたりと並行して作業できます。
余った時間でウサギをナデナデしてあげれば十分なスキンシップになるので、散歩の手間は全然かからないです。
まい
なぜうさぎ飼育は難しいのか?
ウサギを単純に飼うだけなら、
- ご飯・水を与える
- 排泄物の掃除
など必要最低限のお世話だけで済むので、そんなに難しくありません。
でもウサギを飼いたい方は機械的にお世話したいのではなく、私のように「パートナーとして」一緒に暮らしたい方がほとんどですよね。
まい
もし今ウサギを飼うか迷っているならメリットだけではなく、デメリットも知ってください。
デメリットを知ってもまだ「ウサギと暮らしたい」と思ったなら、ウサギをお迎えしても大丈夫。
きっとアナタとウサギの生活は上手くいきます。
まい
うさぎ飼育で苦労したことランキング
3匹のウサギ飼育経験と、DMで寄せられる相談内容をもとに「ウサギ飼育で苦労すること」を紹介します。
- 1位 トイレのしつけ難易度が高い
- 2位 なつかなくて悩む
- 3位 かじり癖や噛み癖に苦労する
- 4位 思春期や発情期の扱いが難しい
- 5位 爪切りやブラッシングが大変
- 6位 体調をすぐに崩すし病気が多い
- 7位 想像よりうるさい
- 8位 うさぎを診れる動物病院が少ない
- 9位 意外と長生き(10年以上)
- 10位 うさぎの介護問題
では、楽しい・可愛いだけじゃないウサギと暮らすリアルな現実を見ていきましょう!
1位 トイレのしつけ難易度が高い
ウサギはトイレのしつけ難易度が高いです。
何とかオシッコのトイレは覚えたとしても、ウンチに関してはどの子も一切覚えません。そこら中にウンチが転がるのが日常になります。
まい
おまけにウサギは縄張り意識が強いので飼い主からすると、「やめて~」と悲鳴をあげたくなるような行為をされる可能性があります。
- マーキング…主にオシッコによるニオイつけ
- スプレー…オシッコを飛ばして撒き散らす
ウサギによっては飼い主へオシッコをぶっ放す子もいます。
まい
2位 うさぎがなつかなくて悩む
ウサギを飼育した人の声で多いのは「思っていたより懐かない」です。
ウサギの性格は品種によって、ある程度の傾向はあっても個体差が大きいです。
まい
愛情を注いで飼育すれば大多数のウサギはなつきますが、ベタベタと懐く子は個体差があります
ユーチューブなどで見かける可愛いウサギをイメージして飼うと、理想と現実のギャップに心が折れること間違いなしです。
まい
3位 うさぎのかじり癖や噛み癖に苦労する
ウサギを飼うと高確率でかじり癖と、噛み癖に苦労します。
- 部屋中の家具や壁をかじりまくる
- ウサギに噛まれて痛い(流血することも…)
飼い主への噛み癖はしつけで改善しますが、壁や家具へのかじり癖はしつけできません。
まい
4位 思春期や発情期の扱いが難しい
思春期(反抗期)や発情期のウサギは扱いがめちゃくちゃ難しいです。
今では甘えん坊な我が家のウサギも、今までとは違う顔を見せてきました。
- トイレを失敗しまくる
- 攻撃的になる
- ケージ内を荒らしてわざと音を立てる
- マウンティング(腰振り)しまくり…etc.
ウサギは可愛く甘えてくるだけではなく、「手を焼く時期がある」のも理解して、迎え入れてあげてくださいね
まい
まい
5位 爪切りやブラッシングが大変すぎる
ウサギ=楽ではありません。ハッキリ言いますがかなり面倒です。
- 1~2ヶ月おきの定期的な爪切り
- 週1回のブラッシング(換毛期や長毛種は毎日必要)
- ウンチやオシッコで汚れた部分のお風呂や毛のカット…etc.
ウサギは手間がかからないと記載するメディアが多いですが、あれは100%嘘なので信じないでください。
まい
※ウサギが暴れすぎて爪切りができず、病院などにお願いする飼い主さんはかなり多い。
6位 体調をすぐに崩すし病気が多くて苦労する
ウサギはストレスに弱く、意外と病気が多いです。
我が家のウサギ達は病気が少ない方ですが、何度も同じ病気を繰り返す子もいます。
- 季節の変わり目のたびにうっ滞(お腹の不調)を起こす
- 歯の伸び過ぎや変形で定期的な通院が必要…etc.
通院や看病がけっこう大変です。
まい
7位 想像していたよりうさぎがうるさい
よく「ウサギは鳴かないし静かだから飼いやすい」と紹介しているメディアがありますがアレは嘘です。
確かに鳴きはしませんが、夜中になると、ケージの中で大暴れしてどんでもない騒音を出します。
- トイレをガタガタする
- 金網をガジガジ噛む
- 足ダンする
あまりにうるさくて眠れないと言う飼い主さんもいるほどです。
まい
※動画の10秒あたりで足ダンしています。
8位 うさぎを診れる動物病院を探すのが大変
犬や猫と比べると、ウサギを診れる獣医は少ないです。
「診療可」でも実際はあまりウサギに詳しくない獣医も多いので、病院探しに苦労します。
もしウサギのお迎えを検討しているなら、お迎え前までに「自分が通える範囲内にウサギを診れる動物病院があるのか」必ず探してください。
まい
9位 意外と長生きなので最後まで飼うのは大変
長生きするウサギは10年以上生きるので、最後まで飼うとなると大変です。
人間のライフスタイルって10年もあると変わりますよね。
ウサギが長生きしてくれるのは嬉しい話ですが、ライフスタイルの変化でウサギを捨てる飼い主が多いんです…
- 転勤が多くなって飼えなくなりました
- 引っ越し先にウサギ可物件がありません
- 子供が生まれて飼えなくなりました…etc.
里親サイトを見ると腐るほど見かけますし、山に捨てる飼い主も少なくありません。
まい
まい
10位 うさぎの介護問題
ウサギも年をとれば介護が必要になる可能性があります。
- 排泄物で汚れた体を洗う
- 床ずれしないようにケアする
- 食べやすい食事を用意する
- 圧迫排尿をする…etc.
若く元気なウサギと比べてお世話の手間がかかります。
「仕事・家庭・学校など、忙しい日常と平行して介護もできるのか?」を今一度よく考える必要があります。
まい
うさぎを飼うデメリット5選
ウサギ飼育は苦労だけではなく、金銭面などのデメリットも多いです。
- 飼育費用が高い
- 部屋がオシッコ臭くなる
- 電気代を節約できない
- 部屋がボロボロになる
- 気軽に旅行へ行けなくなる
「まだあるのかよ…」と思うかもしれませんが、知らずにウサギをお迎えすると本当に後悔します。
ウサギと暮らす現実をもう少し語らせてくださいね。
1.飼育費用が高い
ウサギの飼育費用は意外と高いです。
ウサギの飼育費用はザッと毎月5,000~8,000円なので、出せない金額ではありません。高いのは病院代です。
まい
たとえば簡単な診察&検査費ぐらいだったら3,000~5,000円前後ですが、骨折で入院ともなると10万円以上のお金が吹っ飛ぶケースもあります。
その後の通院費もバカになりません。
まい
2.部屋がオシッコ臭くなる
ウサギを飼うと部屋が多少臭うようになります。
臭うのはウサギではなくトイレのオシッコです。1日2回トイレ掃除をしていれば強くは臭いませんが、ゼロにはなりません。
仕事や学校から帰ってくると「あぁ…臭うな」って感じです。
まい
3.電気代を節約できない
ウサギがいると電気代の節約なんて絶対にできません。
- 夏は24時間冷房が必須
- 冬は24時間ヒーターや暖房が必須
夏と冬は24時間冷暖房しないとウサギが体調を崩します。
飼い主が家にいない時もエアコンをつけっぱなしにしないといけません。
まい
4.部屋がボロボロになる
ウサギを飼うと高確率で家がボロボロになります。
壁や家具をかじらないウサギはほぼいないと考えてください
- 壁紙をはがされる
- 壁の角や木の部分がボロボロになる
- 家具をかじられる…etc.
かじられないようにプラバンを設置するなどの対策が必要になります。
まい
5.気軽に旅行へ行けなくなる
ウサギがいると気軽に旅行へ行けなくなります。
私が住んでいる地域は田舎ですが、ペットホテルは普通にあります。
でもウサギも受け入れてくれるペットホテルは、自宅から1時間もかかる場所に1件だけ…
地域差もあると思いますが、犬や猫と比べると確実に少ないです。
まい
うさぎを飼う大変さは飼い主の性格にもよる
たとえば私はウサギが壁を齧るのは本能だから仕方ないし、犬や猫のようにベタベタ懐かないのも理解しているので何とも思いません。大ざっぱな性格なので、全部の行動含めて「可愛いやつめ❤️」と思うだけです。
でも私みたいな考えの人もいれば、「ウサギは壁を齧るし、全然懐かなくて大変だよ」と思う人もいますよね。
まい
キツイ言い方になってしまって申し訳ないのですが、
「ペットを飼いたい。でも面倒なのは嫌」
と考える方はそもそも生き物を飼うのに向いていないのです。
まい
うさぎ飼育に向いている人とは?どんな人におすすめ?
ウサギを飼うのは「どんな人にオススメなのか」は、細かく言い出すとキリがありません。
正直ペットとして飼うなら犬や猫を飼った方が簡単に懐きますし、たくさん甘えてくれます。トイレなどの躾もキッチリ覚えてくれる可能性も高いです。
なのでザックリ言うと「ウサギへペットとしての完璧さは求めない方」であれば、ウサギとの生活が上手くいく可能性が高いです。
きっとウサギの問題行動にも根気強く向き合っていける、ステキな飼い主さんになるでしょう。
まい
まい
うさぎ飼育をおすすめできない人
- ウサギがベタベタ甘えてくれないと嫌な人
- 粗相(オシッコ)が許せない人
ウサギとの暮らしが嫌になってしまう大部分の原因は、「ウサギが懐かない」または「粗相をする」です。
実際にウサギの問題行動が多くなる生後6ヶ月前後の思春期に、捨てたり里親募集したりする飼い主がすっっっっっっっごく多いです。
ウサギ特有の性格や、躾が上手く行かなかった時のリスクを受け入れられないのであれば、ウサギとの暮らしは諦めた方がいいでしょう。
同じ飼い主が育てても、ココまでハッキリとウサギの性格に差が出ます。
「自分が思い描いていたウサギの理想像」とはかけ離れていても可愛がれるのか?最後まで責任が持てるのか?
ウサギをお迎えする前に、もう1度よく考えてみてくださいね。
私はウサギのお迎えを反対したいのではなく、1人でも多く幸せな飼い主さんとウサギが増えて欲しいと思って「あえて」デメリットを強調してお伝えしています。
途中キツイ言い方もありましたがご理解くださいますと幸いです。
うさぎ飼育は大変なだけなのか?
私は持ち家+庭付き(小さいですが…)に住んでいるので、犬や猫も飼える環境です。
でも「あえて」ウサギと暮らす生活を選んでいるのは、単純にウサギが可愛いから。大変さを上回る魅力があるからです。
まい
程度の差はありますが懐きますし、ウサギ特有の愛情表現で「大好きだよ」と伝えてきてくれます。
それにウサギを飼うのは大変だと言われる原因の、「粗相などの問題行動」も根気よく躾を続ければ、改善する可能性が高いです。
総合的にまとめると、ウサギとの生活は「大変さ以上に楽しい・幸せ」だと私は感じています。
まい