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「ウサギの飼い方とは?飼育に必要なものや、毎日のお世話が知りたい!」
結論から言うとウサギに毎日必要なお世話は食事・運動・掃除・スキンシップです。
加えて定期的なグルーミングと健康診断(これは任意)も必要になります。
- 食事と水の用意
- トイレとケージの掃除
- 室内散歩
- 飼い主とのスキンシップ
※その他定期的なグルーミングや健康診断も必要
ウサギを飼うにあたっては飼育用品の用意、適切な飼育環境、飼育費用の予算も考えないといけません。
やることがたくさんで大変ですが、ウサギとの新しい生活を思い浮かべながら一緒に準備していきましょう!
まい
まい
目次
初めてうさぎを飼う飼い主さんへ~3つの約束
初めてウサギを飼う方へ、3つだけお願いがあります。
これからウサギとの生活が始まると色んなことがありますが、何があってもこの3つだけは守り通してください。
- たくさんイタズラするけど捨てないで
- 病気になったら病院へ連れて行って
- 庭やベランダで飼わないで
説教臭くなってしまってごめんなさい。でもこんな話をわざわざするのには理由があります。

約束1.たくさんイタズラをするけど絶対にうさぎを捨てないで

「私も懐くまでたくさん時間がかかりました」
ウサギはたくさんイタズラをしますし、思っていたほど懐かないかもしれませんが絶対に捨てないでください。
実は…ウサギの問題行動に耐えきれず、捨てる(または里親に出す)飼い主さんがあまりに多いからです。
- 思春期になって狂暴化
- そこら中にオシッコする
- あちこちガジガジして破壊
- 噛んでくる
- 夜中に騒音をたてて安眠妨害…etc.
大体のイタズラはしつけや事前対策で改善するケースが多いです。
大変ですが「捨てる」よりも「ウサギと向き合う選択」をどうかしてあげてくださいね。
まい
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約束2.うさぎが病気になったら病院へ連れて行って

ウサギが病気になったり、ケガをしたりしたら動物病院へ連れて行ってあげてください。
病院へ行くタイミングは「あれ?おかしい…」と思ったらスグにです。
ウサギは自然界だと捕食される側の生き物です。食べられないように必死で弱み(体調不良)を隠そうとします。
体調不良をなるべく見せないようにするので、元気そうでも「食欲・排泄物・行動」に何らかの変化があったら危険サインと考えてください。
まい
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約束3.うさぎを庭やベランダで飼わないで

ウサギを庭やベランダなどの外では飼わないでください。
厳しい言い方をしますが不慮の事故・早死にの恐れがあまりに高いからです。
- 暑さや寒さに耐えられない
- 病気になりやすい
- 野生動物に食べられる
- 脱走する
- ストレスが大きすぎる
我が家の3代目ウサギは「屋外飼育のウサギがペアで脱走し、何匹も生まれてしまった子の1匹」です。
こんな実例もあるので屋外飼育は本当にオススメしません。
まい
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うさぎ初心者でも大丈夫!上手な飼い方を完全ガイド
ウサギを飼うには飼育用品を揃え、適した環境を作り、毎日お世話をする必要があります。
加えて飼育費用の予算をたてておくとより安心です。
私は10代の頃からずっとウサギと暮らし続けるウサギ大好き人間です。
実際に暮らしているからこそわかる「必要なもの」と「不要なもの」をしっかりとお伝えするので、よかったら参考にしてください。
まい
うさぎ飼育に必要なものとは?
ウサギを飼うのに必要なものは下記11点です。ウサギをお迎えするまでに必ず用意してくださいね。
- エサ
- ケージ
- トイレ
- 牧草入れ
- 水入れ(給水ボトル)
- エサ入れ
- 季節用品
- 部屋んぽ用マット
- サークル
- グルーミング用品
- キャリー
※その他の飼育用品については「お迎え後に必要性を感じたら購入するぐらいの気持ち」で大丈夫です。
※大体ですが飼育用品を一式揃えるのにかかるお金は約2~3万円です。
まい

エサ
- ペレット
- イネ科牧草(チモシー)
- おやつ(野菜、野草、ハーブなど)
※オヤツについては急ぎではない。ウサギが環境に慣れてから用意すれば大丈夫!


まい
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ケージ
ケージの横幅は小型種(体重1kg前後)で50~60cm以上、中型種(体重2kg前後)で60~70cm以上が目安。 奥行きは50~60cmあれば十分。
※体重は大人になったときのもの。子ウサギは2~3倍ぐらい大きくなる。


まい
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(※)心配な方はお迎え先で「この子はどれくらい大きくなるのか?」と聞いてみてください。


トイレ
ウサギはトイレの躾が可能な生き物なので必ず用意しておく。お迎え先で既にトイレを覚えているなら同じタイプのトイレを買った方がいい。


まい
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牧草入れ
ウサギが好きな時に、好きなだけ牧草を食べられるように牧草入れを必ず準備する。

水入れ(給水ボトル)
ウサギがいつでも好きな時に水が飲めるように、必ず水入れを用意しておく。


まい
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エサ入れ
ペレットを入れる器(エサ入れ)を用意しておく。

季節用品
- ひんやりプレート(夏に必要)
- ペット用ヒーター(冬に必要)




部屋んぽ用マット
ウサギが遊ぶ床に敷くマット(ジョイントマット、絨毯、カーペットなど)を必ず準備しておく。



サークル
ウサギを散歩(へやんぽ)させる時に使うサークルを必ず準備しておく。

グルーミング用品

短毛種ならラバーブラシ1本で十分ですが、長毛種の場合は「両目グシ(毛玉をとかすクシ)」も用意してくださいね。


キャリー
キャリーは移動(通院など)の際に使うので必ず用意しておく。

その他あると便利なもの
- かじり木
- おもちゃ(トンネルなど)
- ハウスやベッド類
- 壁の保護材…etc.
まい
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うさぎを飼うために必要なお金はどれくらい?

ウサギを飼うために必要となるお金は生体代、飼育用品の準備予算、毎月の飼育費用の3つです。
あくまで目安的な話になってしまいますが、下記ぐらいのお金がかかると考えてウサギをお迎えしてあげてください。
項目 | 費用目安(平均) | 我が家の場合 |
---|---|---|
ウサギ生体代 | 5,000~100,000円 | 約30,000円 |
飼育用品の 準備予算 | 17,200~40,800円 | 約22,060円 |
毎月の飼育費用 | 5,000~8,000円 | 約7,650円 |
※上記に加えて夏・冬は冷暖房費がかかります。
もう1つ頭に入れて欲しいのは「医療費」です。
ウサギは人間と違って医療費が全額自己負担となるので、万単位の急な出費が発生する時があります。
まい

うさぎに適した飼育環境とは?
ウサギの飼育用品が準備できたら、次は適切な飼育環境(ケージや遊び場)を用意します。
- ケージ内には何を置けばいい?
- 遊び場には何が必要?
- 室温は何℃が快適なの?
我が家のウサギ部屋の写真(レイアウト)をお見せしながら、飼育環境への疑問を解消していきますね。

適切な飼育環境~ケージ編
ケージ内にはトイレ、牧草入れ、給水ボトル(水入れ)、エサ入れの5つを設置します。
加えて冬にはひんやりプレート、冬はヒーターを設置すれば言うことなしです。ウサギは快適に過ごせます。




「これだけでいいの!?オモチャは?」と思ってしまいますが、ケージは人間でいう寝室みたいなものなので、ゴチャゴチャと置く必要はありません。
キチンとケージの外で遊ばせる時間があればストレス過多や、運動不足になる心配はないので安心してくださいね。
適切な飼育環境~遊び場編
遊び場にはサークルを設置し、床にはマットを敷きます。
オモチャに関してはウサギの様子を見ながら追加すれば十分です。


適切な飼育環境~温度・湿度編

ウサギの適切な飼育温度は18~24℃、湿度は40~60%の範囲内です。
暑過ぎ、寒すぎは体調不良の原因になります。
夏や冬はエアコンなどで温度管理してあげてくださいね。
まい
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うさぎに必要なお世話とは?
ウサギの基本的なお世話は食事の用意、散歩、掃除の3つです。
「飼う」だけであればこの3つで十分ですがウサギの健康を守り、友好的な関係を築くには他にも必要なお世話があります。
- 食事と水の用意
- トイレやケージの掃除
- 散歩(運動)
- スキンシップ
- グルーミング
- しつけ(トイレや抱っこなど)
- 健康診断
「えっ!こんなに!?」と思った方もいるかもしれませんね。
ではウサギに必要なお世話を詳しく見ていきましょう!

食事と水の用意

ウサギの食事は適量のペレット、食べ放題の牧草、飲み放題の水です。
食事内容 | 与え方 |
ペレット | 体重の1.5~3%量を朝・晩の2回に分けて与える (※仔ウサギは多め量~食べ放題にする) |
牧草 | 好きなだけ食べられる状態にしておく |
水 | 好きなだけ飲められる状態にしておく (※毎日交換必須) |
オヤツ | 主食に影響しない程度に与える (生または乾燥の野菜・野草・ハーブがオススメ) |
本来ペレットの量は制限しないといけませんが、栄養を多く必要とする子ウサギは別です。
仔ウサギの間だけペレットは食べ放題にするか、大人よりも多め量を与えてくださいね。


トイレやケージの掃除

ウサギのトイレとケージは毎日掃除してください。
不衛生な状態で飼育していると、ウサギが病気になる恐れがあるからです。
掃除する場所 | 頻度 |
---|---|
トイレ | 1日2回、毎日掃除する (※どれだけ忙しくても1日1回は必ず) |
ケージ | 簡単な掃除は毎日必要、ケージの丸洗いは数か月に1回で大丈夫 |
ウサギの体調不良は排泄物にあらわれる時が非常に多いです。
掃除ついでに排泄物をチェックして、病気を早期発見してあげてくださいね。


散歩(運動)

「お部屋を探検中ッスよ」
ウサギの散歩(運動)は毎日1時間は必要です。
散歩不足だとウサギが大きなストレスを感じたり、肥満になったりする恐れがあります。
運動について | 頻度 |
---|---|
室内散歩 (へやんぽ) | 毎日1時間以上は必要 |
外散歩 (うさんぽ) | 基本的に不要、やらなくていい |
ウサギは散歩させても運動するよりゴロゴロしている時間の方が圧倒的に長いです。
「運動不足にならないかな」と不安になるかもしれませんが、普通の行動なので心配不要ですよ。


飼い主とのスキンシップ

「私は飼い主の膝枕ナデナデが大好きよ」
なるべく毎日うさぎとスキンシップをとってください。
ウサギとのスキンシップは飼い主が癒されるだけではなく、ウサギ自身にも良い効果があるからです。
- 飼い主のことが大好きになる
飼い主との触れ合いでストレス解消 - 体調管理に役立つ
触れ合いでウサギの変化に早く気づける
最初は上手くいかないかもしれません。ウサギによっては近づくだけで逃げる子や、噛む子もいます。
少しずつ距離を縮めて、ウサギと信頼関係を築いてくださいね。



グルーミング

「私たちはたくさん毛が抜けるわよ」
ウサギには定期的な爪切り・ブラッシング・ボディチェックなどのグルーミングが必要です。
グルーミングを怠るとウサギの健康に悪影響を与えます。
運動について | 頻度 |
---|---|
爪切り | 1ヶ月半~2ヶ月に1回 |
ブラッシング | 週に1回 (換毛期は毎日) |
ボディチェック | お尻汚れ・腫瘍・性器の肥大化などがないか、 週1回はチェックする |
グルーミングが好きなウサギはほとんどいないので、これでもかっっっ!!と言わんばかりに嫌がり暴れます。
「もう無理…」と思ったら専門店や動物病院にお任せするのも1つの手ですよ。


しつけ

「僕たちもたくさんヤンチャしたッスよ」
ウサギと良い関係を築くにはしつけを検討してください。
まったくしつけをていないと生後4~6か月あたりから、大幅にトラブルが増える可能性があるからです。
- そこら中にオシッコをまき散らす
- 飼い主を噛む
- ケージの中で暴れまわる
- やたらと攻撃的になる
- 必要なお世話を強烈に嫌がる
- 飼い主に腰振りする…etc.
トラブルを避けるには抱っこ練習、上下関係の躾、トイレの躾などが必要です。
マスターするまでには時間がかかりますし、もしかすると完璧には躾できないかもしれませんが、ウサギの可愛さに免じて許してあげてくださいね。



動物病院での定期健診(健康診断)

ウサギを2~3か月に1回程度の頻度で健康診断に連れて行ってあげてください。
爪切りのついでに診てもらうような感じでOKです。
- 病院に慣れるので受診のストレスが軽減する
- 獣医さんがウサギの現状を把握してくれる
- 病気の早期発見治療に繋がる
「ウサギ診療可」としていても、実際はウサギの診療が苦手な獣医さんがけっこう多いです。
急病になってから受診するのではなく、健康診断の場を活用して「良い獣医さんを見つけておく」のも大事ですよ。
まい
うさぎを飼うとこうなる!1日のお世話スケジュールを紹介
実際にウサギを飼うと1日がどんな感じになるのか、正社員時代の私を例にお世話スケジュールを紹介します。
「仕事しながら(学校に通いながら)ウサギを飼えるのか心配…」
「どんな感じでお世話すればいいんだろう?」
と悩んでいる方は1つの参考にしてください。

「早く出してよね」
朝起きると私の足音に気づいたウサギがケージの前で今か今かと待っているので、まずはウサギをケージから出します。
ウサギにペレットを与えてから飲み水を交換し、牧草を補充します。
続けてトイレとケージの掃除をして朝のお世話は完了です。
まい

「早く帰ってきてね…」
最後の最後にウサギをケージに戻して、私は会社に向かいます。
ここから帰宅するまでウサギは1匹でお留守番です。
まい
まい

「待っていたんだからね!!はやく開けて」
家に帰った瞬間からウサギはソワソワ。ケージから出すとウサギが足元でクルクル走り回って、「おかえり!」と大歓迎してくれます。
まい

「お腹ペコペコよ」
朝と同じようにウサギにペレットを与えてから飲み水を交換し、牧草を補充します。
続けてトイレとケージの掃除をして夜のお世話は完了です。
まい

「ナデナデしてもらったりするの」
私自身のお風呂や食事が終わったらウサギとのスキンシップタイムです。
ナデナデしたり、追いかけっこ遊びしたりして遊びます。
こんな風にナデナデしながらテレビなどを見る時間が本当に幸せです。仕事の疲れが吹っ飛びます。

「また入れられちゃったわ…」
寝る直前にウサギをケージに戻して、ウサギとの1日は終了です。こんな感じの生活が365日、長いと10~13年続きます。
まい
確かに日々のお世話はけっこう簡単なのですが、お世話以外の苦労がたっっくさんあります。
あまりの大変さにウサギを捨てたり、里親に出したりする飼い主さんが後を絶たないほどです…
もしまだウサギをお迎えしていないなら、もう1度じっくりと「ウサギをお迎えして後悔しないのか?」を考えてみてくださいね。
まい
