【闘病体験】うさぎのソアホックの治し方と対策とは?足裏の赤い炎症・はげる・タコ・初期症状・おすすめ床材を紹介

【闘病体験】うさぎのソアホックの治し方と対策とは?足裏の赤い炎症・はげる・タコ・初期症状・おすすめ床材を紹介

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10年以上ウサギ3匹と暮らして感じた「幸せ」と「苦労」をもとに、お悩み解決案を提案します。記事最下部にコメント欄あり。気軽に育兎相談どうぞ。愛玩動物飼養管理士(登録番号241110200号)

「ウサギの足裏にタコ・ハゲ・赤みがある…これってソアホック?自然治癒するの?」

結論から言うとソアホック(足裏の炎症や潰瘍)である可能性が高いです。

初期であれば飼育環境の改善で自然治癒の可能性がありますが、ある程度進行すると塗り薬などの治療が必要になります。

<<初期・重度ソアホックの治療や治し方とは?
<<ソアホックは自然治癒するの?

ソアホックの主な症状と経過
  1. 足の裏の毛が薄くなる
  2. 足裏にタコ(一部ハゲ)ができる
  3. 足裏に赤い炎症が生じる
  4. 足裏のハゲや炎症が広範囲に広がる

<<ソアホックの原因とは?
<<ソアホックの症状とは?

ソアホックを治すのに大事なのは「根本原因を改善する対策(飼育環境の改善)」です。

いくら適切な治療を受けたとしても根本原因が改善されないと改善が難しいですし、何度も再発してしまうからです。

<<ソアホックの改善・予防対策のやり方とは?

まい

今回は「ソアホックって何なの?放置したらダメ?」について熱く語ります。

まい

我が家のウサギがソアホック発症~治癒までの経過」も紹介するので、よかったら1つの参考にしてください。

目次

うさぎのソアホック(飛節びらん・足底潰瘍)ってどんな病気?

ソアホックとは足裏(特にかかとの部分)の脱毛・炎症・潰瘍です。

ウサギの足裏は本来毛でキレイに覆われ、毛が皮膚を守っています。

写真のような状態が「通常の健康な足裏」です。
うさぎ健康な足裏写真

しかし何らかの理由で足裏の毛が薄くなってくると一部ハゲが生じ、毛がなくなった部分が炎症を起こして、更にハゲと炎症が広がっていく…これがソアホックなのです。

人間からすると「たかが毛がなくなっただけでしょ?」と思うかもしれませんが、ウサギからするとめちゃくちゃ痛い状態です。

極端なたとえですが「人間なら足裏の皮膚を薄く剥がした状態で、歩かされているのに近い状態」と考えるとちょうどいいかもしれません。

まい

ちなみに「ソア」は痛い、「ホック」はかかとを意味します。直訳するとソアホックは「痛いかかと」です。

うさぎのソアホックは自然治癒するのか?

うさぎのソアホックは自然治癒するのか?

「私は自然治癒したわよ」

ウサギのソアホックは「初期で症状が軽度」であれば自然治癒する可能性があります。

実際に我が家のウサギも獣医さんの指示のもと、飼育環境の改善だけで自然治癒しました。

ただし炎症を起こしていたり、ハゲが広範囲に広がったり…ある程度症状が進行している場合は、自然治癒が難しいと考えてください。

「たかだかハゲや炎症ぐらい」と自然治癒を試みると症状が悪化して治りが遅くなるだけではなく、歩行困難や食欲不振などの症状まで出てくる恐れがあります…

まい

続けて実際の症例写真・症状・経過について紹介します。

まい

「どの程度なら軽度なのか?」の参考にもなると思うので、よかったらザっと目を通してみてください。

【写真でわかる】うさぎのソアホックはどんな症状が出るの?

【写真でわかる】うさぎのソアホックはどんな症状が出るの?

ソアホックの主な症状は足裏の脱毛・炎症です。徐々に進行し、ハゲと赤身が広範囲に広がります。

ソアホックの症状・経過
  1. 足裏の毛が薄くなる
  2. 足裏にタコ(一部ハゲ)ができる
  3. 足裏に赤い炎症が生じる
  4. 足裏のハゲ・炎症・膿が広がる

では実際の症例写真をお見せしながら、ソアホックの症状について詳しく紹介していきますね。

うさぎの足裏の毛が薄くなる

ソアホックの超初期症状は足裏の毛が薄くなります。

症状としてはかなりわかりにくいので、薄くなっていることに気づけない飼い主さんが大半です。

【健康な足裏の写真】ウサギの足の裏は密度の高い毛で覆われています。触ってみるとわかりますが皮膚を一切感じません。フサフサしています。
うさぎの健康的な足裏写真

どの程度であれば毛が薄くなっているのかは個体差があるので正確にはお伝えできませんが、足裏の毛を触ってみて「フサフサ感・毛の厚み」を感じなければ要注意と考えてください。

まい

個体差もありますが我が家のウサギ達(現在ソアホック完治)の足裏は毛がミッチリしています。

まい

足裏の毛をサラッと撫でた程度では皮膚は全然見えません。よかったら1つの参考にしてくださいね。

うさぎの足裏にタコ(一部はげる)ができる

ソアホックの初期症状は足裏の脱毛(ハゲ)やタコです。

とくに足裏のかかと部分に生じやすい傾向があります。

【足裏の脱毛】少しハゲができ始めているのがわかりますか?
うさぎソアホックで一部はげた足裏の写真

【足裏のタコ】脱毛している部分を触ると硬い皮膚(タコ)がポチっとあります。
うさぎのソアホック写真(足裏のタコ)

タコの拡大写真です。ソアホック初期としてもっとも多い症状だと思います。
うさぎソアホックのタコ拡大写真

個体差もありますがこの段階ではまだ通常通り歩くウサギが多いです。

歩行困難・足を庇うような仕草はせず、健康な時と同じようにふるまうウサギが大半なので、飼い主が目視でハゲ・タコに気づいてあげるしかありません。

まい

あくまで実体験ですが一部のハゲ・タコは比較的初期の症状なので、この段階で気づけると治りが早いですよ。

うさぎの足裏に赤い炎症が生じる

ソアホックが徐々に進行するとハゲ・タコに炎症が生じます。

更に症状が進むとただれる、分泌物が出る、出血などの症状が出るウサギもいます。

ハッキリと脱毛し、少し炎症を起こし始めた時の写真です。
うさぎソアホックで炎症を起こした足裏の写真

炎症部分を拡大した写真です。少し出た分泌物(汁っぽいやつ)が固まって、一部が黄色っぽくなっています。
うさぎソアホックで炎症を起こした足裏の拡大写真

個体差もありますが炎症が生じ始めると、足裏の痛みで歩行に支障が生じるウサギが多くなってきます。

人間にたとえると足裏に毛がを負った状態で、裸足のまま歩いているようなものなので痛いでしょうね…

まい

ちなみに我が家のウサギは平気そうな顔で走り回っていたので個体差が大きいです。

まい

平気そうであったとしても痛くないわけではないので、スグに病院へ連れて行ってあげてくださいね。

うさぎの足裏のはげ・炎症が広範囲に広がる

重度のソアホックになると足裏のハゲ・炎症が広範囲に広がります。

潰瘍から膿が出たりと、一目で異常がわかる状態です。

うさぎ重度のソアホック写真

浜松動物病院 12月ご来院のうさぎさん⑧より引用

ウサギは痛くても表情を変えたり、鳴いたりしないので「痛そうではあるけれど平気そう」に見えます。

でも実際は平気そうに振舞っているだけ!!足裏がとんでもなく痛い状態なので、一刻も早く病院へ連れて行ってあげてくださいね。

まい

ウサギは自然界だと「捕食される側」です。本能的に相手へ弱みを見せないように行動します。

まい

「平気そう=痛くない」とは限らないので様子見は厳禁ですよ。

足裏の痛みで食欲不振や歩行困難が生じる

足裏の痛みで食欲不振や歩行困難が生じる

「痛いと引きこもりになるッスよ」

ソアホックが進行するとハゲや炎症だけではなく、歩行困難や食欲不振に陥るウサギが多くなります。

足裏が痛くて歩くのが億劫になったり、食欲が出なくなったりするからです。

ソアホックの症状
  • 歩き方がおかしくなる
  • 足裏をかばうような仕草をする
  • ケージから出てこなくなる
  • 動こうとしなくなる
  • 牧草を食べる量が減る
  • ペレットを残す…etc.

個体差もありますが上記の症状が出てくるのは「ある程度ソアホックが進行したら」が多いです。

歩行・食欲などに影響が出てきたら危険サインなので本気で焦ってください。

まい

ソアホックは早期発見・早期治療すれば軽症ですみます。

まい

症状の程度に関係なく、足裏の異常を見つけたら即病院へ連れて行ってくださいね。

うさぎの足裏がソアホックになる原因は?

うさぎの足裏がソアホックになる原因は?

ソアホックになる原因の多くは飼育環境・体質・癖・年齢による影響です。ちょっと多いですがよくある原因を一通り挙げますね。

ソアホックの代表的な原因
  • 肥満
  • よく足ダンをする
  • 床にマットや絨毯を敷いていない
  • 床のマット類のクッション性が足りない
  • ケージに金網スノコを使っている
  • あまり部屋んぽさせていない(運動不足)
  • ケージが汚れている
  • ひっくり返りやすい水入れ皿を使っている
  • 爪を伸ばしっぱなしにしている
  • 高齢化(加齢)
  • もともと足裏の毛が薄い(体質問題)

ソアホックの原因は1つだけのケースもあれば、複数の原因が絡まっているケースもあります。

ちなみに我が家のウサギがソアホックになった原因は「足ダン」でした。

まい

飼育環境が大きく影響する個体もいれば、体質・年齢的に他のウサギよりもソアホックになりやすい個体もいると考えてくださいね。

うさぎのソアホックの治療や治し方は?

ソアホックの治療は「初期」なのか「中~重度」なのかによって変わるケースが多いです。

ソアホックの治療
  • 初期…薬などは基本使用せず、飼育環境の改善などで「自然治癒」を目指す
  • 中~重度…薬・テーピング・レーザー・服薬などで治療する

※獣医さんによって治療や判断は異なります。実体験による1つの例としてお考え下さい。

では詳しくソアホックの治療方法について紹介していきますね。

ソアホックが初期の場合

うさぎ初期のソアホック写真

「初期のソアホック写真(ちょっとしたハゲ)」

初期のソアホックであればとくに治療したりせず、飼育環境の改善などで自然治癒を目指す傾向があります。

個体差もありますが写真ぐらいの軽度ソアホックであれば「足裏への負担を極力減らす飼育環境」を整えれば、自然治癒する可能性が高いです。

初期ソアホックの治療について

薬・テーピングなどの治療はウサギのストレスが大きいです。

「患部が気になって舐めてしまい余計に悪化するウサギが少なくない」ので、飼育環境の改善で回復しそうであれば、とくにこれといった治療はされないのです。

※獣医さんによって治療の方針は異なります。あくまで実体験による話です。

初期なら自然治癒する可能性がありますが、病院に連れて行かなくていいわけではありません。初期のソアホックなのかは獣医さんに診てもらわないと正しく判断できないからです。

つまり飼い主的には「軽度だから自然治癒するだろう」と思っても、獣医さん目線だと「治療が必要」と判断されるケースがあるので、絶対に1度は動物病院を受診してください。

まい

ソアホックの診察だけなら1,500円~2,000円、ちょっとした薬の処方があったとしても3,000~5,000円程度ぐらいです。

まい

初期段階でキチンと治療すれば治りが早いので、どうか病院代はケチらないであげてくださいね。

ソアホックが中~重度の場合

足裏のハゲが広範囲に広がる・皮膚が赤くなっている・炎症しているなど、中~重度のソアホックに関しては何かしらの治療が必要になるケースが多いです。

自然治癒はかなり難しいと考えてくださいね。

中~重度ソアホックの治療について

大体ですが下記の中から症状に合った治療が選択されるケースが多いです。

  • 塗り薬
  • 飲み薬
  • 足裏をガードするようなテーピング
  • エリザベスカラーの装着
  • レーザー治療

参考元:あおぞら動物病院

上記の治療に加えて飼育環境の改善も超重要です。

ウサギの生活空間を「足裏への負担を極力減らす飼育環境」に整えると、治りが早い・再発防止になるからです。

まい

ソアホックの治療で大事なのは獣医による適切な治療だけではなく、飼育環境の改善も大事ってことなのです。

うさぎのソアホックを予防・改善する対策とは?

ウサギのソアホックを予防・改善対策とは「とにかく足裏への負担を徹底的に軽くする」です。

ソアホックになる原因の大部分は足裏への負担なので、この原因を取っ払ってしまう必要があります。

予防・改善対策
  1. ケージのスノコを変える
  2. 部屋んぽ用の床材を変える
  3. 足裏が濡れない・汚れない環境を作る
  4. 定期的に爪切りをする
  5. 肥満ならダイエットする
  6. 足ダンする理由を解消する
  7. 毎日しっかりと部屋んぽさせる
  8. 重度ソアホックは靴下をはかせる

ではソアホックの予防・改善対策の詳細と、実際に私が使っているもの(使って良かったもの)を紹介していきますね。

足裏に負担が少ないスノコを敷く

足裏の負担を軽減するにはケージ内に休息マットや布類の設置をオススメします。

ウサギは1日の大半をケージで過ごすので、どうしても足裏の環境が一定になりがちです。

この足裏の環境が一定になってしまうのが、足裏へ大きな負担を与えるので「何か部分的に取り入れて負担を分散する必要がある」のです。

休息マットはこれです。表面の凹凸が足裏の負担を軽減します。現状のスノコの上にポンっと置いてください。
ソアホックにおすすめの休息マット

休息マットもオススメではありますが、より足裏への負担が少ないのは布類(タオルやバスマットなど)です。

今使っているスノコの上に少し厚みのある布類を敷いてあげてください。

おススメはバスマットです。適度な厚みとボコボコが足裏に優しいですし、洗濯もしやすいので私は洗い替え含め10枚ぐらいストックがあります。
うさぎソアホック対策Mにおすすめのバスマット

今手元にバスマットがなければバスタオルや、フェイスタオルでもOKです。ケージ内に敷く時はタオルを1~2回折りたたんでください(少し厚みが出るので足裏の負担軽減に◎)
ソアホック対策でケージにバスタオルを敷く

クッション性の高い床材(マット)を選ぶ

足裏の負担を軽減するには部屋んぽスペースにクッション性が高い床材(マット)の設置をオススメします。

硬いフローリング・クッション性の少ない床材は足裏への負担が大きいので、ソアホックを悪化させてしまうからです。

齧り癖が酷くないなら低反発ラグが1番オススメ!足裏にスゴく優しいです。

バスマットを部分的に設置するのもオススメです。我が家はリビング全体はカーペットで、ウサギがよく休憩する場所にはバスマットを敷いています。
うさぎソアホック対策で敷いているバスマット

「ラグや絨毯を敷きたいけど齧ってしまう…」と悩む飼い主さんもいますよね。

我が家のウサギ達も思春期の頃はすぐにボロボロにするため、ジョイントマットの上に防滑マットを敷いて対応していました。

ジョイントマットはこれ。クッション性が高いのでウサギの足裏には優しいですが、喜んで齧る子が多いので単品使用はオススメしません。
うさぎのソアホック対策のジョイントマット

防滑マットを敷いたところ。防滑マットを敷いただけで驚くほどウサギが齧らなくなります。ただし!マットの端(1番キワの部分)はかじられやすいので、ウサギの口が届かないようにサークルで調整してください。

うさぎソアホック対策の防滑マット

簡単に説明するとジョイントマットでクッション性を確保し、防滑マットで齧り予防する感じです。※ジョイントマットはいらない布団や絨毯で代替可能!

オシッコされてもササっと拭き取りできるので、粗相しやすいウサギにもオススメですよ。

足裏が濡れない・汚れない飼育環境を作る

うさぎのソアホック対策「足裏が汚れない飼育環境」

ソアホックを予防・改善するには足裏が水で濡れない・糞尿で汚れない飼育環境を作りましょう!

足裏が濡れたり、汚れたりすると皮膚が炎症を起こしやすくなるのでソアホックが悪化してしまうからです。

まい

こぼれやすい水入れを置いているなら固定式に変える、尿が染みやすい木製スノコを使っているならプラ製スノコに変える…など必要に合わせて変更してくださいね。

定期的に爪切りしてかかとの負担を軽減する

定期的に爪切りしてかかとの負担を軽減する

ソアホックを予防・改善するには定期的に爪切りをしてください。

爪が長いとかかとに負担がかかるように姿勢になってしまい、ソアホックが悪化してしまうからです。

まい

爪切りは面倒ですがウサギのために、1ヶ月半~2か月おきに切ってあげてくださいね。

暴れるうさぎ向け爪切りのやり方【どこまで?頻度は?伸ばしっぱなしは?】血管が見えない時や嫌がる時の対処法を紹介暴れるうさぎ向け爪切りのやり方【どこまで?頻度は?伸ばしっぱなしは?】血管が見えない時や嫌がる時の対処法を紹介

うさぎが肥満にならないようにする(ダイエットを検討)

ソアホック予防にうさぎが肥満にならないようにする(ダイエットを検討)

ソアホックを予防・改善するためにはウサギが肥満にならないようにしてください。既に肥満気味であればダイエットを検討しましょう。

肥満だと足裏に大きな負担がかかってしまい、ソアホックが悪化してしまうからです。

ちなみに私は妊娠中に20kgも体重が増加してしまい、膝が痛くて立ち上がるたびに悲鳴をあげていたので、肥満がどれほど体に負担をかけるかを身をもって実感しました…

まい

ウサギの肥満はわかりにくいです。「標準」と思っていたら意外と「肥満気味」と診断されるウサギは少なくありません。

まい

ソアホックを診てもらう際に、肥満になっていないかもチェックしてもらってくださいね。

足ダン(スタンピング)する原因を特定・改善する

ホーランドロップの健康状態をチェックする

「私もたくさんスタンピングしちゃっていたわ」

ウサギのソアホックを予防・改善するには、足ダンする原因を特定し改善してください。

足ダンは足を力強く床に打ち付けるので、足裏がもろにダメージを受けてしまうからです。

足ダンする原因について

足ダンの原因はウサギによって異なるので正確なことはお伝えできません(ごめんなさい…)

ちなみに足ダンが原因でソアホックになった我が家のウサギは、思春期のイライラで無意味に何っっっ回も足ダンしていました。

避妊手術後から足ダンの回数が徐々に減り、現在では一切しなくなったので確実に思春期の影響だったと思います。

足ダンする原因はウサギによって異なるので、毎日一緒にいる飼い主が「察してあげる」しかありません。

ウサギの行動パターンをしっかりと観察してくださいね。

同じ体勢が長時間続かないように毎日部屋んぽする

うさぎのソアホック対策「毎日の部屋んぽ」

「ケージの中は同じ姿勢になりがち」

ソアホックを予防・改善するには毎日しっかりと部屋んぽさせてください。

ケージの中はどうしても行動が制限されるので同じ姿勢になりがちです。

同じ姿勢が続く=足裏へ負担がかかりやすくなるのですが、部屋んぽだと広いスペースがあるので自然とウロウロしますよね。

加えて色んな姿勢を取るので足裏への負担が分散され、結果的にソアホック対策に繋がるのです。

まい

ウサギの足裏の健康を守るには1日1時間以上の部屋んぽが必須と考えてくださいね。

ソアホックが重症なら靴下をはかせる

重度ソアホックのウサギには靴下をはかせる必要があります。足裏の炎症部分を保護するためです。

ウサギ用の靴下は売れていないので犬猫用の靴下や、イス用靴下で代用します。

こんな感じの靴下(100均にもある)でOKです。かかとを覆うように履かせてください。足先が出るように靴下の先端部分をハサミで切るとウサギが歩きやすいですよ。

「重度じゃなくてもソアホックなら靴下をはかせた方がいいのでは?」と思うかもしれませんが、あまりオススメしません。

靴下の存在が大きなストレスになったり、気になって齧ったりしてしまう恐れがあるからです(めちゃくちゃ嫌がります…)

靴下を履かなくても大丈夫な程度のソアホックであれば履かせない方が良いですし、私自身も履かせませんでした。

まい

靴下に関しては獣医さんに指示を仰いだ方が安心です。

まい

キチンと診察してもらった上で「必要」と言われたら靴下を用意してくださいね。

【闘病体験レポ】うさぎがソアホックになってから治るまでの経過を紹介

【闘病体験レポ】うさぎがソアホックになってから治るまでの経過を紹介

我が家の2代目ウサギはソアホックの既往歴ありです(現在は完治し、再発なし!)

爪切りをするためにウサギを仰向けにした際に、ふと足裏を見たら「えっ…ハゲというかタコ?ができてる!!!」と気づいたのがソアホック発見のキッカケです。急いで動物病院を受診しました。

ソアホックのココが知りたい!
  • どんな症状が出た?
  • どんな治療や診断を受けた?
  • 治療にかかった費用や期間は?
  • どんな工夫をしたの?

実体験をもとに「ソアホック発症~治るまでの経過」を紹介します。

すべてのウサギが同じ経過をたどるわけではないですが、1つの参考として見てもらえたら嬉しいです。

まい

では詳しくソアホックの闘病体験記を紹介していきますね!

うさぎの足裏に赤く炎症したタコ(軽度のハゲ)を発見する

異変に気付いたキッカケは足裏のタコ(軽度のハゲ)です。

炎症はしていないものの明らかにかかとの一部が脱毛していました…

ソアホックを発見した当時の写真です。脱毛した部分を触ってみると皮膚が硬く、タコのようになっています。

うさぎソアホック(足裏のタコ・はげ)の写真

ソアホックになると足裏に痛みが生じるのですが、我が家のウサギはまだ初期だったお陰かあまり痛くなさそうでした。

普段と同じように走りまわり、牧草もバクバク食べたりと脱毛以外の異変はゼロだったからです。

まい

ちょっとしたハゲですが「こりゃ、放置したらダメなやつだ」と判断し、すぐさま動物病院へ行きました。

病院へ行き初期のソアホックと診断される

うさぎのソアホック写真

「2代目ウサギの足裏写真(ソアホック)」

かかりつけ病院で診察を受けたところ、やはり初期のソアホックとの診断を受けました。

「薬とか大変そうだな…」と思っていましたが軽度だと特別な治療はなく、飼育環境の改善だけで良いそうです。

獣医さんに言われたこと

かかりつけ獣医

2代目ウサギちゃんぐらいのソアホックなら塗り薬とかの治療は必要ありません。

かかりつけ獣医

塗り薬を塗ると気にして舐めてしまったり、テーピングや靴下をすると強いストレスになったりして、逆にソアホックを悪化させてしまう恐れがあるからです。

かかりつけ獣医

飼育環境の改善でソアホックを治していきましょう!もちろん症状が悪化するようならスグにまた受診してくださいね。

ハゲに薬を塗る→薬が気になる→薬を舐める→ソアホック悪化のパターンがけっこう多いそうで、初期であればとくに治療せず様子見するそうですよ。

で、ココからは「なぜソアホックになってしまったのか?」を探るために、飼育環境に関する質問・指導を受けました。

我が家のうさぎがソアホックになった原因は足ダン(スタンピング)

先に結論を言うと我が家のウサギがソアホックになった原因は「足ダン(スタンピング)」でした。

獣医さんにウサギの体重をはかってもらったり、写真に撮った飼育環境を見てもらったりしたのですがとくに悪い点がなくて…

「じゃあ、原因はなんだろう?」と考えているうちに1つ思い出したんです。我が家のウサギは夜になると突然何度も何度も足ダンすることを!!

【足ダンする様子】動画では1回だけですが夜中になると断続的に何度も足ダンするのがこの子の癖でした。※ひんやりスペースとして設置していたタイルは現在撤去済み。

もしかして足ダンが原因と思って獣医さんに聞いてみたら大当たり!!足ダンもソアホックの原因になるそうですよ。

あと私の個人的なアドバイスになるのですが病院を受診する前に、「スマホで飼育環境を撮っておく」のをオススメします。

口頭で説明するよりも写真を見せた方が獣医さんもわかりやすいですし、より的確なアドバイスをもらえるからです。

写真はケージの中と、部屋んぽスペースの2枚があれば十分です。ウサギの知識がある獣医さんなら写真を見た上でキチンとアドバイスをくれます(逆に何も言わない獣医さんは…かかりつけを変えた方がいいかも)
うさぎソアホック当時の飼育環境

飼育環境を改善から約1ヶ月ぐらいでソアホックは自然と治る

うさぎソアホックが完治した足裏

「1ヶ月後の足裏写真です」

我が家のウサギは飼育環境の改善から約1ヶ月ぐらいで、足裏の毛がフサフサ状態に戻りました。

早めに受診したので治りも早かったのだと思います。

私がやった飼育環境の改善

飼育環境からなるべく硬いものを撤去し、カーペットを敷き詰め、よく休憩する場所にはバスマットやタオルを設置しました。

「足元はなるべく柔らかく、環境が一定になり過ぎない」のを意識しています。


リビングで放し飼いしているのでカーペットの敷き詰めがけっこう大変でした。
ソアホック改善のための飼育環境

我が家のウサギが夜中に足ダンする主な原因は「思春期のイライラ」と「夜ケージに戻るのが嫌」です。

かなり悩みましたがケージは24時間出入り自由にしました。

出入り自由にしてからは足ダンの回数が大幅に減り、思春期が終わった現在はごくたまに足ダンする程度です。

私がいる時はリビング全体で放し飼い、私不在時はサークルの中で過ごしてもらっています。
ソアホック改善のための飼育環境

ソアホック改善のための飼育環境はウサギによってやり方が異なりますが、我が家のウサギはこれだけでソアホックが改善しました。

ソアホックになったのは2020年10月頃ですが今のところ再発なしです。

まい

ソアホックはとにかく早期発見・早期治療・早期対策が大事!!早ければ早いほど我が家のウサギみたいに大きなトラブルなく、順調に回復する可能性が高まりますよ。

ソアホックの治療にかかったお金(診察代など)

うさぎのソアホックの治療費・診察代

ソアホックの治療費は合計1,020円でした。

軽症・薬の処方ナシ・悪化による再受診なしだったのでかなり安かったです。

治療費について

動物は自由診療なので病院代が心配になりますよね。その気持ち、スゴくよくわかります。

「このぐらいなら…お金がもったいないし様子見しちゃえ!」とつい思ってしまいますが、早めに適切な治療を受けた方が結果的に費用は安上がりです。

悪化してからだとたくさんの薬・治療が必要になりますし、治りが遅いので通院も必要になるからです。

ソアホックが悪化すると塗り薬・飲み薬・テーピングの交換・定期的な通院…などを仕事や家庭の合間にしないといけません。

ハッキリ言ってお金も手間もたっっっっくさんかかります(下手すると万単位のお金が吹っ飛びます)

まい

あくまで私の経験上ですが、症状が重くなる前に受診すれば薬代含めても「5,000円程度」の可能性が高いです。

まい

早め早めの受診がウサギにも飼い主にとっても負担軽減になるのでオススメですよ。

【まとめ】うさぎのソアホックは初期なら自然治癒の可能性あり!早めの受診を心がけよう!

ソアホックは早期発見・早期治療・早期対策が1番大事です。

飼い主が早く行動に移すほど治りが早く、再発防止にもつながります。

ソアホックは自然治癒するのか?

軽症であれば自然治癒する可能性あり!ただし治療が必要か・不要かの判断は獣医さんに任せた方がいいので、1度病院を受診した方がいい。

ソアホック対策について

とにかく足裏への負担を軽減する飼育環境作りが重要!柔らかなで清潔な床など、足裏に優しい環境に整える。

床材は合う・合わないがあるので、合わなかった時は他の床材を色々と試す必要あり。

この記事を読んでいる飼い主さんのウサちゃんの足裏に早くフサフサの毛が戻ってきますように、再発しませんように…陰ながらこっそり応援しています。

ではまた別の記事でお会いしましょう!

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